攻めすぎおつまみ『イセ野カツオ』 ウケ狙いかと思えばとんでもない! 中身も超本気で完璧だった

長距離電車に乗る前に欠かせないものと言えば、酒とツマミだ。先日も特急電車に乗る前にビールと、何かないかと探しているところで遭遇した。

2度見どころか、4度見くらいしてしまったソレの名は『イセ野カツオ』。いやいやいやいや、いくら何でも攻めすぎでは? これはさすがに、スルーし難い。

・酒に合うように

『イセ野カツオ』について何となく察しているかと思うが、三重県は伊勢市の名物だ。検索してみると、そもそもはイセシマハイボールに合うつまみとして開発さたものであるらしい。

イセシマハイボールとは、伊勢志摩唯一の蔵元「伊勢萬」の焼酎・熟成光年に炭酸を加えたもの。つまりイセ野カツオは酒蔵製、正真正銘の酒のつまみなのだ。

よく見るとパッケージに “ビール・焼酎・ハイボールのおつまみに!” と書いてあった。おつまみになるべくしてこの世に生まれた、その使命を帯びている。

ひと袋税込350円と、手に取りやすい値段であるところも良い。取り敢えずひとつ、買ってみることにした。

・次の機会を待てない

袋は軽く、振るとシャカシャカという音がする。パッケージの文言を鑑みるに、かつおチップとアーモンド、アオサが入っているのだろう。この段階では正直「美味しいのかな?」と思っていた。

カツオはもちろん旨味たっぷりの食材ではあるが、乾燥した状態のものをつまみにというのはどうなのだろう。猫ちゃんのオヤツにそんなのあったな、という感想が真っ先に浮かんでくる。

もしかしたら名前のインパクトが強烈過ぎて、中身はそこそこなのかもしれないなと、大変失礼ながら思ったりもした。開けてみると、カラカラと出てきたものは想像通りのビジュアル。

アーモンドに薄くすられたカツオ、アオサはカツオにくっ付けられているようだ。やっぱり猫ちゃんのオヤ……いえなにも。

そんなこんなで特に期待もせず、鰹節に塩を振りかけ多様な感じかなあと食べてみたところ、びっくり仰天。めちゃめちゃ美味しい。何だこれ、なんでこんなにウマいんだ。ただのカツオじゃないな? 

味がギュッと凝縮していて、そこに塩気とアオサが加わっているからだろうか。コク深い味わいなのだ。パリパリっとした食感も良い。

アーモンドと一緒に食べると香ばしさと甘みが加わって、さらにパワーアップ。当然ながら、めちゃめちゃビールにも合う。加えてひと袋で146kcalと抑え目で、ツマミとして優秀だ。完璧である。

舐めてかかったちょっと前の自分を、平手打ちしたい気持ちでいっぱいになってしまった。酒に合うようにと本気で作られたんだなということが、ひしひしと伝わってきた次第。

こうなると、ひと袋しか買わなかったことが悔やまれてならない。伊勢方面へ行った時の楽しみにしたいところだが、そんないつ来るかもわからない次の機会まで待てる自信は、今のところない。

参考リンク:イセ野カツオ 執筆:K.Masami Photo:Rocketnews24.

▼原材料を見て、美味しさの秘密を想像する。カロリー抑え目で嬉しい

▼めちゃめちゃ酒に合います

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