ロシアの和平への本気度、数週間で判明=米国務長官

米国のルビオ国務長官は4日、ロシアがウクライナ和平実現への取り組みに対してどのくらい本気かは数週間で明らかになるとの見方を示した。(2025年 ロイター/Jacquelyn Martin/Pool via REUTERS)

[ブリュッセル 4日 ロイター] - 米国のルビオ国務長官は4日、ブリュッセルで開催された北大西洋条約機構(NATO)外相会合で、ロシアがウクライナ和平実現への取り組みに対してどのくらい本気かは数週間で明らかになるとの見方を示した。

米政権の仲介によるウクライナ停戦案を巡り、ロシアが引き延ばしをしているとの欧州の同盟国による非難を受け、同日まで2日間開かれた会合の最後に明らかにした。

ルビオ氏は、トランプ米大統領は終わりのない「交渉の罠」には陥らないとして、「ロシアが和平に関心があるかどうかを試している。本気かどうかを判断するのは言葉ではなく行動だ。できるだけ早く明らかにするつもりだ」とし、「数カ月ではなく、数週間で分かる」と述べた。

ロシアは米国が3月に提示した30日間の停戦案を受け入れなかったものの、エネルギー施設への攻撃停止措置については合意した。ウクライナとロシアが互いの違反行為を非難する中、米国は両者と対話を続けているとしている。

ただ、欧州の同盟国は米国に対し、停戦合意を締結することでロシアの真剣さを証明するよう求めることを望んでいる。明確な期限の設定を求める声もある。

ラミー英外相は、ロシアのプーチン大統領は「あいまいな態度を続け、長引かせている」と主張。「今すぐ停戦を受け入れることもできるのに、ウクライナの住民やエネルギー供給に攻撃を続けている。プーチン氏がやっていることは分かっている」と強調した。

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Daphne Psaledakis is a foreign policy correspondent based in Washington, D.C., where she covers U.S. sanctions, Africa and the State Department. She has covered the rollout of U.S. sanctions on Russia after Moscow’s invasion of Ukraine, Washington’s efforts to enforce its sanctions and the U.S. response to the conflict in Ethiopia, among other issues. She previously covered European Union politics and energy and climate policy for Reuters in Brussels as part of an Overseas Press Club Foundation fellowship in 2019. Daphne holds a Bachelor of Journalism in Print and Digital News and a Bachelor of Arts in International Studies.

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