「AirPods Pro 3」レビュー。音質&ノイキャンの進化だけではなくiPhoneユーザーにとって“コスパ”でも最適解

さっそく音質からテストしてみると…驚きました。前世代の「AirPods Pro 2」も所有していますが、まさに別物というほどに音質がアップしています。 Apple Musicで音楽を宇多田ヒカル『BADモード』から聴き始めると…まず圧倒的なまでの音情報の多さ。ボーカル、シンセ、シンバルまでの多層的な音がハッキリと分離して聴き分けられるし、ボーカルは伸びやかさとなめらかな質感を両立。ROSÉ & Bruno Mar『APT.』でも、イントロのROSEの囁くような声からリアルだし、引き締まった低音、そして何よりも曲全体の解像度とダイナミクスが劇的にアップ。女性・男性ボーカルとも声がビビッドに響いて、音楽的にも魅力的なサウンドになりました。 ヘッドトラッキングにも対応した空間オーディオも、もちろん利用可能です。 特に頭の周りに空間が広がる体験は有効で、特に「AirPods Pro 3」では頭を動かしても定位が安定するようになりました。忘れられがちですが、空間オーディオはNetflixなどのネット動画配信にも有効です。DolbyAtmos『ウェンズデー』ではまさに映画級に頭の周りに空間を作るし、マルチチャンネルオーディオ配信の『グラスハート』でも音のライブ感アップと、総合的なエンタメ体験としても満足度は高いですね。 そして「AirPods Pro 3」の目玉アップデートのひとつが“AirPods Pro 2の最大2倍”に性能向上したと謳うアクティブノイズキャンセル。

外に持ち出してテストしてみると、ノイズキャンセルの性能向上をハッキリと体感できます。低音側の騒音が無音レベルに落ちることに加えて、自宅で試していても、これまで騒音低減効果をあまり感じなかった隣室のテレビの音声までも強力にボリュームダウンしていることに気づきました。 電車内のテストでも、人の話し声に対する効果が極めて強力で、他社製品と比較しても、これは業界トップと呼べるほど。クルマの走行音なども“サー”と高域側の音が残るのみです。ノイズキャンセルに伴う違和感もほぼなくなり、常用しやすい性能になりました。また以前から最も自然という評価だった外部音取り込みモードも音の距離感まで自然になり、装着した状態での自分の声も自然に聞こえるようになりました。 ここまでの進化だけでも、完全ワイヤレスイヤホンとして十分に魅力的なのですが、「AirPods Pro 3」はそれ以外にも、アップルのエコシステムと統合する付加価値を付けてきました。 まず、ヘルスケアデバイスとしての側面。新たに、赤外線LEDを用いた心拍数センサーを搭載することで、運動中に耳の皮膚から血流を測定。これはApple Watchを持っていない人でも利用できるので、いつの間にかアップルの健康管理の世界に取り込まれることになります。 そして極めつけが、AIとの連携によるライブ翻訳(ベータ版)です。これは機能的にはiOS 26とApple Intelligence対応のiPhoneで実現するものになります。「翻訳」アプリと連動させ、対話相手の言葉をリアルタイムで翻訳し、AirPodsを通して音声で聞けるライブ翻訳に切り替え。翻訳処理はiPhone上のオンデバイスAIで行われます。

&GP
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