【3月12日の注目株&日本株市場見通し】カルビーなど、円高で追い風の銘柄/iDeCoとNISAどっちから始める?/日経平均反発 「デイリーZAi」3/12号
◆今日の内容を10秒でチェック! ・地政学リスクの後退や、円安・ドル高を背景に日経平均は小幅反発 ・カルビーや日本航空など、トランプ政策による円高で追い風の注目7銘柄を紹介! ・60歳間近でiDeCoを始める場合の注意点も
日経平均株価は小幅反発! トランプ米大統領による関税政策の不透明感などから11日の米国市場で主要株価指数は続落。この流れを受けて日経平均株価は下落スタートした。一方、ウクライナ政府がロシアとの一時停戦を受け入れたことに伴う地政学リスクの後退や、外国為替市場での円安・ドル高を背景に上昇に転換。ただ、米関税政策に対する警戒感に加えて日銀の追加利上げ観測なども重石になり、積極的な買いは手控えられ、その後は一進一退の展開が続いた。
個別では三菱重工業などの防衛関連株が大きく上昇した一方、半導体株では下落する銘柄が目立った。今晩は米国で2月の消費者物価指数(CPI)が発表される。結果発表後の金利動向に注目だ。
【日経平均】36819.09円→(+25.98円) 【グロース250】651.31↑↑(+9.85) 【NYダウ】41433.48ドル↓↓(-478.23ドル、11日) 【ナスダック】17436.095→(-32.226、11日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【2】今日の注目株! トランプ政策による円高で追い風の注目銘柄! カルビーや日本航空など
第2次トランプ政権が始動してから約2カ月、保護主義的な政策が株式市場を動揺させているが、今日はトランプ政策によってメリットを受ける日本株を見ていきたい。トランプ大統領は米国の製造業輸出が不利になるドル高を嫌っており、今後、円高がさらに進む可能性がある。円高が進めば、原材料費や燃料費が低下するため、国内売上高が大きい外食、小売り、電力、製紙などの業界には追い風となりそうだ。そこで、3月21日発売の最新号「ダイヤモンド・ザイ5月号」に掲載する「買っていい×買ってはいけないをズバリ判定! 人気の株500+Jリート14」特集から「円高が追い風になる注目株」の7銘柄を紹介しよう。
7銘柄のうち、アナリストの投資判断が「買い」判定となったのが、カルビー、日本航空、トライアルホールディングスの3銘柄だ。
カルビーは、第3四半期決算が過去最高の売上・営業利益となり業績絶好調。海外展開では一部製品の現地生産が始まり、コスト改善にも期待できる。日本航空は、燃油の下落もあり、第3四半期単独の売上は再上場後の最高を更新。国際旅客は好調継続で国内も回復中だ。また、来期も増配を予定している。
九州地盤でディスカウントストアを全国展開するトライアルHDは、上期は減益で、通期計画の達成は微妙な状況であるものの、要因は出店の前倒しによる先行コストと人件費の増加などによる。積極出店と主力の食品が好調であり、この先の業績を牽引しそうだ。3月には西友の買収を発表し、今後の成長が期待できる。
ここでは、「円高の追い風を受ける注目銘柄」を挙げたが、3月21日発売の「ダイヤモンド・ザイ」最新号では、上記のほか、個人投資家の注目度が高い日本株500銘柄とJリート14銘柄をアナリストの投資判断と共に詳しく分析している。ぜひチェックしてほしい!
■トライアルホールディングス株価チャート/日足・6カ月
【3】水曜連載「投資の疑問に答えます」 もうすぐ60歳、iDeCoとNISAどっちを始める?
(ご質問) もうすぐ60歳ですが、iDeCo(個人型確定拠出年金)とNISA、両方始めていいですか?
(答え) 一般的にiDeCoを60歳間近で始めると、積立できる期間が短いので、所得控除の恩恵が少なくなりがち。そのため、NISAを優先的に始めるのがオススメです。
そもそもiDeCoを60歳から引き出せるのは、加入期間が10年以上ある人です。つまり、50歳超でiDeCoを始めると、受取時期は60歳よりも後ろにズレます。59歳で始めた場合は65歳から受取が可能に。そのため、ファイナンシャルプランナーの山中伸枝さんは「iDeCoを始める場合、何歳であっても、今後のライフプランを見越して積立を開始することが大前提」と話します。
しかし、フツウの会社員は60歳以降に再雇用制度を利用して働いても、収入が減ってしまいがちです。フィナンシャルプランナーの深野康彦さんは「iDeCo用のお金を用意する以前に、生活費を抑えることに苦労する人も多いので、始める際は慎重に」とアドバイスします。iDeCoの最大の魅力は掛金全額が所得控除の対象になる点ですが、収入が減ると所得控除のメリットも小さくなってしまいます。
現行制度(2025年3月時点)では65歳未満までしか積立てられず、所得控除の恩恵を受けられる期間が短い点にも注意です。また積立を続けるためには65歳まで会社員や公務員として働き、厚生年金に加入していることなどが条件です。現在、積立期間を65歳未満から70歳未満に延長する制度改正が検討されていますが、「iDeCoの加入者・運用指図者であった者」で「老齢年金やiDeCoの老齢給付金を受給していない者」などの条件が付けられる見込みです。
余裕資金や所得控除の恩恵の大小を考慮して「iDeCo向いてないかも」と思った人は、NISAを有効活用する方向で検討を。NISAなら積立期間に制限がなく、60歳間近で始めても必要な時にいつでも出金できる安心感があります。iDeCoについてもっと詳しく知りたい人は、ダイヤモンド・ザイ25年4月号の別冊付録「iDeCo入門」もチェック! 今話題のiDeCoの出口戦略まで紹介しています。
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