話題株ピックアップ【夕刊】(1):エンプラス、、野村総研、サンリオ
エンプラス <日足> 「株探」多機能チャートより
■第一工業製薬 <4461> 5,230円 +705 円 (+15.6%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率2位
第一工業製薬<4461>が後場終盤になって急伸しストップ高の5230円に買われた。午後3時ごろ、26年3月期の連結業績予想について、営業利益を60億円から68億円(前期比27.1%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は従来予想の800億円(同9.2%増)の従来見通しを据え置いたものの、足もとで電子材料の低誘電樹脂や前期末に立ち上がった電池用材料の負極用水系複合接着剤などが大幅に伸長していることが利益押し上げに貢献する。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高190億4600万円(前年同期比8.6%増)、営業利益17億2300万円(同62.8%増)だった。■日本車輌製造 <7102> 2,442円 +290 円 (+13.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
日本車輌製造<7102>は急伸で6連騰し、24年7月以来、約1年ぶりの高値になった。同社は28日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高をこれまでの930億円から960億円(前期比0.4%減)へ、営業利益を56億円から66億円(同4.8%減)へ、最終利益を59億円から66億円(同2.9%増)へと上方修正しており、これを手掛かりにした買いが集まった。業績修正は建設機械事業や輸送用機器・鉄構事業が想定よりも堅調に推移しているほか、製品構成の変化などにより全体の利益率が向上することを踏まえ実施した。 なお、あわせて発表した第1四半期(4~6月)は売上高が232億2700万円(前年同期比8.5%増)、営業利益が15億7100万円(同5.7倍)、最終利益が13億2400万円(同2.5倍)だった。JR向け車両の売り上げが伸長したことに加え、道路橋の売り上げが増加したことなどが牽引した。■システムリサーチ <3771> 2,215円 +210 円 (+10.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
システムリサーチ<3771>がマドを開けて急反発し、上場来高値を更新した。同社は28日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比12.1%増の69億4000万円、経常利益は同24.8%増の6億1100万円となった。2ケタの増収増益で着地しており、業況を評価した買いが入ったようだ。システムインテグレーション(SI)業務では、製造業をはじめ主要顧客のIT投資需要が堅調に推移した。ソフトウェア開発業務では既存顧客からの保守・メンテナンス業務を安定的に受注し、ともに収益の押し上げ要因となった。■SBIリーシ <5834> 4,820円 +375 円 (+8.4%) 本日終値
SBIリーシングサービス<5834>が後場に急伸し、上場来高値を更新した。同社は29日午前11時30分、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比4.2倍の104億1900万円、最終利益は同91.7%増の15億6800万円となった。大幅な増収増益で着地したほか、通期の計画に対する最終利益の進捗率も3割台に上り、好業績を評価した買いが入ったようだ。法人税の繰り延べを主目的とした金融商品である日本型オペレーティング・リースファンド「JALCO」商品の販売が引き続き好調に推移した。■野村総合研究所 <4307> 5,881円 +452 円 (+8.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
野村総合研究所<4307>が切り返し急、前日は全体地合い悪に流され陰線を引いたが、きょうは改めて買いを誘導し5日移動平均線を足場に急速に上値を指向した。システムインテグレーター大手で金融機関向けを主軸に実績が高い。足もとの業績は金融業界の基幹システム更新需要などを背景に収益を伸ばしている。28日取引終了後に発表した25年4~6月期決算は最終利益が前年同期比17%増の260億円と2ケタ成長を達成した。26年3月期通期予想に対する進捗率もちょうど25%となり、順調に業績拡大トレンドをたどっていることを好感する買いを引き寄せた。■大同特殊鋼 <5471> 1,183.5円 +90.5 円 (+8.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
28日に発表した「3.15%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。 発行済み株式数(自社株を除く)の3.15%にあたる650万株(金額で71億0450万円)を上限に、7月29日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。■群馬銀行 <8334> 1,391円 +60 円 (+4.5%) 本日終値
群馬銀行<8334>が反発。28日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を600万株(自己株式を除く発行済み株数の1.56%)、または60億円としており、取得期間は7月30日から9月19日まで。機動的な資本政策の遂行及び資本効率の向上を通じて株主利益の向上を図ることが目的としている。■サンリオ <8136> 5,936円 +179 円 (+3.1%) 本日終値
サンリオ<8136>は底堅く推移。28日取引終了後、デジタルコンテンツ制作のGugenka(グゲンカ、新潟市中央区)の株式を取得し、子会社化したと発表した。グゲンカはサンリオが開催するメタバースイベント「Sanrio Virtual Festival」の企画制作を担当している。今回の子会社化により、XRコンテンツなどデジタル分野の制作・販売機能の具備、IPホルダー向け営業力の相互強化、リアル・デジタルのクロスセルを実現していくことを目指す。■大塚ホールディングス <4578> 7,223円 +213 円 (+3.0%) 本日終値
大塚ホールディングス<4578>は反発。同社は29日、6月中間期の連結業績について、売上高を従来予想の1兆1740億円から1兆1800億円(前年同期比6.4%増)へ、最終利益を1470億円から1730億円(同60.5%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、材料視した買いが入った。25年12月期の通期連結業績予想については7月31日の決算発表時に明らかにする予定だ。医療関連事業を中心に収益が堅調。抗精神病薬「レキサルティ」や持続性注射剤「エビリファイ メンテナ」、V2-受容体拮抗剤「ジンアーク」が業績を牽引している。また、一般消費者向けでは、国内の健康飲料「ポカリスエット」やサプリメント「エクエル」が好調に推移。加えて、販売費及び一般管理費や研究開発費が計画を下回ると見込む。 株探ニュース