たった3万画素。撮影画像をスーファミ風ドット絵にするデジカメ
ひと押しでドット絵アートがハイ完成。
世間ではカメラでも携帯電話でも、画質のよさにこだわって画素数は上がり続ける傾向にあります。しかし超精細な写真だけが美しいのでしょうか?
答えは否。極端に画素数を下げていくと16ビットや8ビットのレトロゲームのようになりますが、昔のファミコンでも美しい画面はありましたよね。粗さは味となり、心に残る芸術になり得ます。
ドット絵アートを撮るカメラ
「Pixless camera」は、画素数がたったの0.03メガピクセル(3万画素)という超低画素のカメラ。仕上がりはまるで、16ビットのスーパーファミコンで見た画面のようになります。
Video: Mathieu Stern/YouTube背面のOLED画面のなんとまぁローファイなこと。ファインダーとして使うと、笑っちゃうほどディティールがサッパリ分かりません。
編集でベストの1枚を仕上げよう
撮影写真はカラーパレットで色合いを変えられ、ダウンロードも自作もできて色調変更は思いのまま。同じ作品でも印象がガラっと変わります。それが上手くいく場合もあれば、「こりゃダメだ」となることも。
現像しないと結果が分からない、フィルム時代を彷彿させますね。
動画によると、撮影写真はノイズを調節するディザリングと露出のエクスポージャーをイジるのがよりよい作品への鍵とのこと。フォトショップでコントラストを上げると、もっとカッチリした色合いになるようです。いろいろ研究して、好みを見出す工程も楽しめますね。
Image: KICKSTARTERWi-Fiでスマホと繋いでみよう
CPUとなる心臓部は「ESP32-S3」というチップで、レンズを含むイメージセンサー搭載カメラモジュールは「OV5640」。絞り値はF2.4で35mmフルサイズの写真が撮影できます。
チップのおかげでWi-Fi接続もあり、スマホと繋ぐと離れた場所からシャッターが切れます。写真をスマホにインポートもできるので、写真編集アプリでイジるともっと面白い作品ができそうです。
Video: snappiness/YouTubeドット絵の世界に飛び込もうう
ピクセルアート/ドット絵アートはジャンルとして確立しているのですが、シャッターひと押しでソレっぽくなるのすごくいいですよね。作品はレトロ風ゲームの背景に使うとか、デッカく印刷して個展を開くとか、無限の可能性を秘めています。
「Pixless camera」はクラウド・ファンディングで出資金を募っています。頓挫や延期の可能性もあるので、もし出資する際はご注意ください。
Source: YouTube (1, 2), Instagram, KICKSTARTER via YANKO DESIGN