レアル・マドリー、約1年低調続くヴィニシウスが衝撃の独走ゴラッソ!マジョルカに逆転勝利で開幕3連勝を飾る…浅野拓磨は88分から出場

【欧州・海外サッカー ニュース】レアル・マドリー、マジョルカ戦で逆転勝利を果たした。

30日のラ・リーガ第3節、サンティアゴ・ベルナベウを舞台としたレアル・マドリー対マジョルカは2-1でマドリーの勝利で終わった。なおマジョルカFW浅野拓磨は今季初のベンチスタートとなり、88分から出場している。

ラ・リーガ開幕2連勝のマドリーがインターナショナルウィーク直前にベルナベウに迎えたのは、ここまで1分け1敗といまだ勝利のないマジョルカだ。前節オビエド戦(○3-0)で、ヴィニシウスをベンチに置いてロドリゴを先発させたシャビ・アロンソ監督は、今回はヴィニを先発復帰させている。全スタメンはGKクルトワ、DFトレント、ミリトン、ハウセン、カレーラス、MF後列バルベルデ、チュアメニ、前列マスタントゥオノ、ギュレル、ヴィニシウス、FWエンバペ。

前半、アロンソ・マドリーはいつも通りボールを保持して、相手陣地でゲームを進める。出色の出来だったのはヴィニシウスで、昨季前半戦までのようなキレの鋭いドリブルで、左サイドを切り崩していった。

マドリーは6分、トレントのロングフィードからエンバペがDFラインを突破して、そのままシュートを決めたものの、これはオフサイドの判定でゴールと認められず。そのぬか喜びの後、少しペースを落とすと、18分にセットプレーから今季初失点を喫してしまう。マジョルカはパブロ・トーレのCKから、ムリチが打点の高いヘディングシュートを決め切った。

ビハインドを負ったマドリーは攻勢を強めるが、マジョルカの5バックをなかなか崩し切れない。だが37分、こちらもセットプレーからゴールを決めることに成功する。ショートコーナーを起点にカレーラスがペナルティーエリア内にクロスを送ると、ファーのハウセンが頭でボールを折り返し、中央で待ち構えていたギュレルも頭を使ってネットを揺らした。

同点に追いついたマドリーは、その直後に逆転ゴールも記録した。決めたのは、ヴィニシウス。それも圧巻の個人技によるゴラッソだ。38分、カレーラスとバルベルデがボールを奪い、ピッチ中央で前を向いてパスを受けたヴィニシウスがドリブルを開始。そのままペナルティーエリア手前まで突き進むと、相手DF2枚を眼前に右足でシュートを打つと思いきや、左前方に切り返してエリア内に侵入。直後、左足でグラウンダーのシュートを放つと、ボールはヴァルイェントの股の間を通って、枠内に収まっている。

スコアをひっくり返したマドリーは前半アディショナルタイム、今度はヴィニシウスのボール奪取を起点にエンバペがシュートを決めたが、再びオフサイドの判定。今日は背番号10の日ではないことを思わせながら、前半は終了のホイッスルを迎えた。

後半、主導権を握り追加点を目指すマドリーは、55分にペナルティーエリア内の混戦からギュレルがこの日2点目を決めた。が、トルコ代表MFがゴール直前にハンドをしたとの判断で、この日3回目のゴール取り消しとなった。ベルナベウの一部観客は三度、「(スペインフットボール)連盟は汚職まみれだ」のチャントを歌っていた。

このゴール取り消し後、マドリーは勢いを落として、マジョルカの反撃も許してしまう。64分にはサム・コスタの枠を捉えるシュートがクルトワの横を通り過ぎたが、ゴールラインを割る直前にカレーラスがクリアし、九死に一生を得ている。

シャビ・アロンソ監督は66分に最初の交代カードを切り、マスタントゥオノを下げてブラヒムを投入。さらに71分にはギュレル、ヴィニシウス、トレントとの交代でロドリゴ、カルバハル、セバージョスもピッチに立たせた。昨年10月にバロンドール受賞を逃したあたりから最近まで低調を引きずり続け、ようやく“らしい”プレーを見せたヴィニシウスは、観客から「ヴィニシウス! ヴィニシウス!」のチャントを受けていた。

終盤、マジョルカのアラサテ監督は浅野らを入れて同点を目指すが、セーフティにパスを回すマドリーからなかなかボールを奪えず。結局、シャビ・アロンソ監督のチームが1点リードを維持したまま試合終了を迎え、開幕3連勝を果たしている。

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