武田薬、通期の営業益3440億円に上方修正 市場予想上回る

 1月30日、武田薬品工業はクリストフ・ウェバー最高経営責任者(CEO)が2026年6月に退任し、米国のビジネスユニットプレジデントのジュリー・キム氏を後任に指名すると発表した。写真は同社のロゴと本社。2018年7月、都内で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 30日 ロイター] - 武田薬品工業 (4502.T), opens new tabは30日、2025年3月期の連結営業利益予想(国際会計基準)を従来の2650億円から3440億円(前年比60.7%増)へ上方修正した。

注意欠陥・多動性障害(ADHD)の治療薬「ビバンセ」の米国での増益影響のほか、研究開発費の節減効果を反映した。前提為替レートの見直しによる為替影響が全体として増収に寄与する見込みとなったという。

IBESがまとめたアナリスト15人のコンセンサス予想の平均3134億円を上回った。

武田が経営指標として重視する、為替レート変動の影響を排除したコア売上収益は24年10月時点の「横ばいからやや増加」から「1桁台前半%の増加」に、営業利益の増減率は「1桁台半ばの減少」から「1桁台前半%の増加」にそれぞれ見直した。

24年4ー12月期の連結営業利益は前年同期比86.3%増の4175億円だった。

*決算数字は[USN:XB19T3JVH]をご覧ください

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