ビットコイン短期保有者の含み損が拡大──長期保有者は買い増し中(CoinDesk JAPAN)
ビットコイン(BTC)のオンチェーン指標が再び重要なシグナルを発している。Glassnodeのデータによると、短期保有者(STH)のMVRV比率(時価総額対実現価額比率)が0.82まで低下した。これは、歴史的に市場のストレスや投げ売りの兆候と関連付けられている水準だ。 この指標は、市場価値(現在のBTC価格)と実現価格(短期保有者が保有するコインの平均原価)を比較する。STH MVRVが1.0を下回るということは、最近の買い手が平均して含み損を抱えていることを意味する。0.82という値は、短期保有者が平均して約18%下落していることを意味し、多くの人が大きな痛手を被っていることを示す。 この水準は、過去のMVRVサイクルの底値とほぼ一致している。2024年8月の0.84、2022年11月の0.77は、いずれも市場の底値とトレンドの反転に先行する値だった。 歴史的に見ると、このような大幅なMVRVの下落は、弱気派が降参し、賢明な投資家が買い集める時期を意味している。 Glassnodeのデータによると、2月以降、長期保有者(155日以上保有している投資家)は、保有するコイン供給量を約50万BTC増加させている。 一方、短期保有者は利益確定と投げ売りの両方の要因により、30万BTC以上を放出している。この不均衡は、短期保有者が売却するよりも長期保有者が多くのBTCを蓄積していることを示している。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:Bitcoin Nears Capitulation as Short-Term Holders Face Deep Losses
CoinDesk Japan 編集部
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