新天地探すクリスチャン・ホーナー、ハースF1にアプローチも話し合いは即行き詰まり。小松礼雄代表明かす

 ハースF1チームの小松礼雄代表は、レッドブルF1の元代表クリスチャン・ホーナーがハースで役割を持つ可能性について打診したが、その予備的な話し合いは行き詰まったと明かした。

 7月のイギリスGP後にレッドブルのF1チーム代表としての20年間の任期に終止符が打たれたホーナーは、元雇用主と和解金について同意に達し、9月22日に正式にレッドブルを離れることが発表された。

 これにより、ホーナーはF1で新たな役割を追求する自由を得た。彼がどのチームに加わるにしても、かなりの権限を有するポジションに就くことになると予想されている。

 様々なチームとの噂が流れている中で、ホーナーはハースにもアプローチをかけたようだ。ハースF1チームの小松代表は、チームで役割を持つ可能性についてホーナー自身がアプローチしてきたと明かしたが、その話し合いは進展しなかったと断言した。

「ええ、彼が私たちに連絡してきたのは事実です。そして、私たちのスタッフのひとりが予備的な話し合いを持ちました。それで終わりです。それ以上は何も進んでいません」

 そう語った小松代表は、この件についてさらに追求されると、次のように答えた。

「もう何も言うことはありません。先ほども言ったように、あなたが書きたいことを書いてください。私はその話に燃料を投じたくありません」

Ayao Komatsu, Team Principal of Haas F1 looks on in the Paddock

Photo by: Andrew Ferraro / LAT Images via Getty Images

 ホーナーはアルピーヌやアストンマーティンなどとも噂されており、アストンマーティンのアンディ・コーウェルCEOは、機会があればホーナーが役割を担う可能性を否定していない。

 ホーナーがアストンマーティンに加入する可能性について問われると、コーウェルは「クリスチャンは今のところ少し休養を取っていると思う。おそらく友人や家族との時間を楽しんでいるのだろう」と答えた。

「とはいえ、彼はこのスポーツが大好きだ。彼が将来どんな道を歩むにせよ、幸運を祈っている」

 マネージング・テクニカル・パートナーとしてアストンマーティンに加わったエイドリアン・ニューウェイと協議をする余地があるかと聞かれ、コーウェルは次のように付け加えた。

「我々は強力なチームを持っている。エイドリアンが技術部門の指揮を執る強力なチームだ。そして、我々は成長し、発展を続けている」

「クリスチャンについては、彼の実績が物語っている。彼は素晴らしい競争相手だ。彼が何をしたいと考えるか次第だと思う。我々は強力な体制を整えており、それを活かして前進している」

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