「AirPods Pro 3」発表、会話を同時通訳する「ライブ翻訳」がすごい

 Appleは9月10日に開催したイベントで「AirPods Pro 3」を発表した。目玉機能は「ライブ翻訳」だ。

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 AirPods Pro 3で簡単なジェスチャー操作をするだけで、ライブ翻訳のセッションを開始できる。「Apple Intelligence」が近くにいる人の言葉を解析し、設定した言語に翻訳して耳元で再生する。その間、「iPhone」に自分の返答を相手の言語に翻訳して表示し、音声で読み上げることも可能だ。

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 会話する双方が対応するAirPodsを装着している場合、ライブ翻訳はそれぞれの翻訳を各々の耳元だけで再生し、周囲の音を一時的に小さくする。これにより、片方だけがAirPodsを使う場合に比べて、より速く自然なやり取りが実現する。

 対応言語は英語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語で、2025年末までに日本語、イタリア語、韓国語、中国語(簡体字)にも対応予定だという。

 AirPods Pro 3は同日から予約注文が可能で、9月19日に発売予定だ。

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 Appleは開発者会議「WWDC 2025」以降、「iOS 26」の開発者版とベータ版を通じて、プラットフォーム全体に翻訳機能を展開してきた。「電話」「FaceTime」「メッセージ」といったアプリにこの機能を組み込んできたが、今回の発表により、AirPodsを介した対面での会話にまで拡大した。これにより、ハンズフリーで目立たずに翻訳機能が使えるようになる。

 ライブ翻訳機能は、「AirPods Pro 2」と「AirPods 4」でも利用できる。

 イヤホンでのライブ翻訳は、AirPodsを単なる「音楽と通話」のためのデバイスから、旅行やアクセシビリティーのためのツールへと進化させるものだ。iPhoneユーザーにとっては、同様の機能をうたってきたGoogleやサムスンのイヤホンに対抗する、魅力的なエコシステム戦略と言えるだろう。

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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