大量閉店した天一の跡地にオープンした「伍福軒」はジェネリック新福菜館なのか? 新福菜館ファンが食べて確かめた感想

2025年6月30日に都内で大量閉店したラーメンチェーン・天下一品。その跡地に「伍福軒」なるラーメンチェーンがオープンしている件について先日本サイトで紹介したが、その記事を読んだ私は写真を見た瞬間に思った。

このラーメン、アレじゃん!

気になったので、SNSで調べてみたところ……私と同じことを考えた人が多数いたもよう。やっぱり! 「伍福軒」のラーメンがアレにそっくりだと感じたのは、私だけではないようだ

・ビジュアルは新福菜館に似ている

もったいぶるほどのことでもないので言ってしまうと、アレとは京都の有名ラーメン店・新福菜館である。

少なくともビジュアルに関する限り、伍福軒のラーメンは新福菜館に似ている気がした。

では味はどうなのだろう? 見た目がそっくりだから味も似ている気がするが、そのあたりは食べてみないとわからない。というわけで、新宿西口のお店に行ってみたところ……

結構な行列! まだ12時になってないのに、すごい人気だ。

まぁ、オープン記念で数日間はラーメン1杯500円で提供されるからなのもあるだろうが、有名店が軒を連ねる激戦区・新宿西口でこれだけの人を集めているのはスタートダッシュに成功している証と言えるかもしれない。

・チャーハンも黒い

その行列に並ぶこと約10分。ようやく入店できたのでメニューを見てみたところ、定食を発見。

今回は黒ヤキメシ唐揚定食(1290円)にしよう! っていうか、ヤキメシが黒いのも新福菜館そっくりだな。

でも! 卓上にある沢庵は「第一旭」っぽいな〜。

京都の駅近くにある「本家 第一旭 本店」でライスを頼むと沢庵が食べ放題だったんだよな〜。今から20年以上も前の話だけど、あのシステムは今もあるのかな?

──と思い出にひたっていたら、ラーメンが到着した。

黒いスープに、九条ネギ。やはり、実物も見た目は新福菜館にそっくりである。では、肝心の味は……

なるほど。これはジェネリック新福菜館といえるかもしれないけれど、別物と考えた方がいい。似ている要素もあるが、決定的に違う部分もある。まず、大きいのは背脂

伍福軒は「背脂黒醤油ラーメン」を謳っているとおり、背脂というチートアイテムを使用している。

一方の新福菜館は、基本的に醤油をベースにコク深さを生み出しているからか、伍福軒に比べたら全体的にもっとあっさりしていた。

サラダに例えると、新福菜館が基本的に野菜の旨みだけで勝負しているのに対して、伍福軒はそこにマヨネーズを添えている印象。マヨネーズがあった方が食べやすいけれど、野菜の旨みをより感じられるのはマヨネーズ無しの方だったりする。

つまり、黒い系のラーメンに慣れない人にとって入りやすいのは伍福軒だけど、中毒性があるのは新福菜館だと感じたのだが……どうだろう?

まぁ、どちらの “野菜” も美味しいから、食べ比べるというのも1つの楽しみ方かもしれない。

特に、今は伍福軒がオープン記念価格で安くなっているからちょうどいい。ちなみに、新宿西口店は通常790円の背油黒醤油ラーメン(並)が7月20日までは1杯500円だ。

参考リンク:伍福軒 執筆:和才雄一郎 Photo:RocketNews24.

▼伍福軒の麺。麺に関してはそれほど違いを感じなかったが、新福菜館はやや中太で、すすると独特の風味が広がった印象。伍福軒は良くも悪くもクセがないかな?

▼伍福軒のチャーハン(やきめし / ハーフサイズ)。こちらも見た目は新福菜館にそっくりだけど、新福菜館の方はここまで味が濃くなかったような……。

▼ついでに言うと、伍福軒は唐揚げも味が濃かった。

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