【日本ハム】新庄監督「全国区になりつつある選手が増えてきた。その辺はやれた4年」/一問一答
- 山田バッテリーコーチ(左)と話す日本ハム新庄監督(撮影・黒川智章)
日本ハム新庄剛志監督(53)が6日、就任5年目へ向けた決意を語った。
エスコンフィールドでCSへ向けた全体練習に参加。5日に球団から来季続投が正式発表されてから一夜明けたこの日、率直な思いを明かした。一問一答は以下の通り。
◇ ◇ ◇
「来年から10年契約で監督させてもらいます(笑い)」
-一気に10年ですか
「いやいや、もう1年目からずっと1年契約で、自分にプレッシャーかけながら(やってきた)。もちろん成績悪かったらね、ユニホームを脱がされる。(就任1年目から)6位6位、2位2位で来たんで、願望は1位1位で目標を立てて。今年もいい戦いしたと思いません? ほんとにチームがまだ完璧に出来上がってはないですけど、希望と望み、なんか期待を裏切らないようなチームになってきたんで。まあまあ早かったんじゃないかな。ちょっと3年目でね、2位になって。正直、5年ぐらいかかるかなと思ってました、ちょうど。でも1、2年目はもう別として、来年が3年目という感覚。温かく見守ってもらって、来年が勝負。この間も言ったように、80勝台じゃちょっと厳しいから、選手たちには95勝、96勝を目指してやっていこうっていう話は来年していこうかなと。もう、そういうチームになってきてるんで」
-監督の著書では長くても4年かなみたいなのあったが、それもさっき言ったように、監督3年目を1年目と捉えて…
「もともと3年でしたから。でも、僕の人生、5年に変えてもいいかな。人間、生きてたらそういう区切りっていうのも変わってくるし。人の出会いとかでね、変わってくるんで。僕の出会いは、ほんとに吉村本部長と岩本副本部長。2人との約束があるんで。その約束を果たすまではね、全力を尽くしたいと思う。ただ、僕ですから(笑い)…吉村さんも『え~~』って(いうこともあるかも)ね。でもね、そういう僕の人生ですから。やる限りは、ファンのために優勝することと、選手たちがたくさん年俸をもらって、その先、指導者にもなれる選手がたくさんいるから。そういう選手には、そういう指導もしていかないと。それも僕の役目ですね。あとはシャウエッセン、チーズ入りのやつとか、肉もあるし、鶏もあるし、デザートもあるし。そこも僕のね、ドカーンと行かせる役目なんで(笑い)。全てを受け持って、やりたい」
-先ほど1位1位と続けたが、単年で終わるんじゃなくて長期的に強いチーム意味で
「ですね。あんまりでも連覇は興味ないんすけどね、僕は。でもそれは、ちょっとひとつ変わったポイントであって。僕はもう育成が大好きなんで。育成して、成長していく過程を(見たい)。それって、ものすごく僕の勉強になるから。優勝してしまって、やることあるのかな(笑い)。まあまあ、その何連覇するっていうね、難しさはあると思うんですけど。今、思えば1、2年目が一番愉しかった。今はちょっとプレッシャーにはなってます。もうファンの期待が2位、2位と来てるんで。これで優勝したら(賞金として)球団に120億ぐらいもらえるんだったら…。スタッフさんにも年間5000万ずつとかね。だったら、また話は変わってきますけどね。そういうシステム作ってくれないかな(笑い)」
-インセンティブで
「もう優勝したチームには、これだけの賞金が入ってきますよとかね。まあまあ、海外ではそれくらいの金額が動くと思うんで。日本で優勝しました、ヨッシャ、さあ来年…だけじゃなく、なんかあるならね。そういうものを考えてもらえたら、うれしいかな」
-先日、やっぱ経験の大切さを話していたが、2位だったけど、今年は選手もいい経験をだいぶ積んだと考えているか
「1、2年目は育てながら勝つ。で、去年と今年は勝ちながら育てる。いい場面でね、この選手使うんだとか。もちろん勝ちに行ってるんですよ。この選手なら、勝ってくれるだろうなと同時に、その先。ファイターズを背負っていかないといけない選手は、そういう場面で使って。失敗したら僕のせいです。でも、その選手は、その悔しさっていうのはもう忘れないと思う。あの時があったから、例えば4年後の、この僕がありますって。そんな風に思わせたいです。でも、そんなになかなかいないですよ。この大事な場面で、この選手を起用したいっていう選手は。なかなかいないんですけど、もしかしたら2軍で成績を伸ばしていなくても、こういう舞台で使ってみたら、とんでもない活躍しよったなって。その逆もあると思うんですよ。使われなかったからユニホームを脱がされる羽目になってしまったっていう選手もたくさんいると思うんで。でも、そういう選手、結構僕は見極めて今のファイターズ全体が若いチームで、全国区になりつつある選手が増えてきたので。全国区になるイコール成績が出てないとね、ならないと思う。その辺はやれたかなという、4年でしたね」
-やっぱり発掘や育成、再生っていうのは、やりがいがある
「そら、そうでしょ。全然1軍の舞台も経験したことない選手でも、僕のひと声で起用して、活躍して、レギュラーになって、オールスターに選ばれて、年俸上がってっていう選手がね、今10人ぐらい…12、13人いますね。それは愉しさしかない。なんかその中で勝たないといけないんですからね。まあまあ、他のチームの監督はもちろん勝ち、優勝が一番の目標だと思うんですけど、育てる方が好きっちゃ好きです」
-そんな中で高卒ドラ1ルーキーの柴田を大抜てきしているが、起用しているのはそれだけ魅力を感じるから
「フロントからしたら『頭おかしいよ、こいつ』と思ってるかもしれん(笑い)。『なんでやねん。まだ2軍でもそんなに投げてないのに、この大事な時に投げさせるって』って。それを許可してくれるファイターズのフロントには、もう感謝しかないです。ただ僕のアイデアだけ…他のチームの監督もそういうアイデアはたくさんあると思うんですけど、なかなか送り出せないと思うんすよ。フロントもダメという判断になってしまう。それをOK出してもらえるように、考える思考を変えさせたのは…俺の力なんですよ。ハハハハハ。これぐらい言う監督、もう増えてよくないですか、12球団ね。たたかれるけど(笑い)。炎上、炎上言ってるけど、俺(が考えるライン)の炎上は、全国の夕方のニュースになるぐらいが炎上ですからね。一ファンでこんな、ワーワー言われてたって、炎上にも何にもなってないから。でも、これが12球団の監督が、もう思ってることをバンバン言ってくれたら、野球界もまたさらにね、観客動員も増えて。面白い監督やんって。増えてほしいですよね。まあ僕は家族がいないからいいけど、家族がおったら難しいかな、子どもがいたら。それも間違いないと思うんですけど」
-日本ハムも観客動員も220万を超えて年間でパ・リーグ2位
「だって、ここ(座席数)は2万9000ですもんね。甲子園は何万?」
-最大で5万弱くらい
「もし席がそれだけあったら、今年は埋まってます。増やそうかな(笑い)。同時にパーキングも増えてきてるから、立体のね(笑い)。いやでも、ちょうどいいですよね、これくらいが」
-選手たちも言ってたが、やっぱCSだとホームの声援でアドバンテージは大きいんじゃないかなと
「それは大きいでしょ。ここでできるっていうことは、もうほんと幸せなことです。ここから勝ち上がって…けど、去年とやっぱり違いますね。去年の2位と今年の2位のクライマックスの気持ちは。やっぱり優勝からの日本一でしょう。2位からの日本一になったとしても、僕はもう優勝旅行とかビールかけとか参加しない。優勝、日本一だったら、もう一番最初に行くから(笑い)。(祝勝会の)団長になって、うわ~って。パフォーマンスも考えてね、チャーター機6台ぐらい借りて。こっちはハワイ行って、イタリア行って…もうオフは練習せんでいいからって(笑い)」
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- 山田バッテリーコーチ(左)と話す日本ハム新庄監督(撮影・黒川智章)
日本ハム新庄剛志監督(53)が6日、就任5年目へ向けた決意を語った。
エスコンフィールドでCSへ向けた全体練習に参加。5日に球団から来季続投が正式発表されてから一夜明けたこの日、率直な思いを明かした。一問一答は以下の通り。
◇ ◇ ◇
「来年から10年契約で監督させてもらいます(笑い)」
-一気に10年ですか
「いやいや、もう1年目からずっと1年契約で、自分にプレッシャーかけながら(やってきた)。もちろん成績悪かったらね、ユニホームを脱がされる。(就任1年目から)6位6位、2位2位で来たんで、願望は1位1位で目標を立てて。今年もいい戦いしたと思いません? ほんとにチームがまだ完璧に出来上がってはないですけど、希望と望み、なんか期待を裏切らないようなチームになってきたんで。まあまあ早かったんじゃないかな。ちょっと3年目でね、2位になって。正直、5年ぐらいかかるかなと思ってました、ちょうど。でも1、2年目はもう別として、来年が3年目という感覚。温かく見守ってもらって、来年が勝負。この間も言ったように、80勝台じゃちょっと厳しいから、選手たちには95勝、96勝を目指してやっていこうっていう話は来年していこうかなと。もう、そういうチームになってきてるんで」
-監督の著書では長くても4年かなみたいなのあったが、それもさっき言ったように、監督3年目を1年目と捉えて…
「もともと3年でしたから。でも、僕の人生、5年に変えてもいいかな。人間、生きてたらそういう区切りっていうのも変わってくるし。人の出会いとかでね、変わってくるんで。僕の出会いは、ほんとに吉村本部長と岩本副本部長。2人との約束があるんで。その約束を果たすまではね、全力を尽くしたいと思う。ただ、僕ですから(笑い)…吉村さんも『え~~』って(いうこともあるかも)ね。でもね、そういう僕の人生ですから。やる限りは、ファンのために優勝することと、選手たちがたくさん年俸をもらって、その先、指導者にもなれる選手がたくさんいるから。そういう選手には、そういう指導もしていかないと。それも僕の役目ですね。あとはシャウエッセン、チーズ入りのやつとか、肉もあるし、鶏もあるし、デザートもあるし。そこも僕のね、ドカーンと行かせる役目なんで(笑い)。全てを受け持って、やりたい」
-先ほど1位1位と続けたが、単年で終わるんじゃなくて長期的に強いチーム意味で
「ですね。あんまりでも連覇は興味ないんすけどね、僕は。でもそれは、ちょっとひとつ変わったポイントであって。僕はもう育成が大好きなんで。育成して、成長していく過程を(見たい)。それって、ものすごく僕の勉強になるから。優勝してしまって、やることあるのかな(笑い)。まあまあ、その何連覇するっていうね、難しさはあると思うんですけど。今、思えば1、2年目が一番愉しかった。今はちょっとプレッシャーにはなってます。もうファンの期待が2位、2位と来てるんで。これで優勝したら(賞金として)球団に120億ぐらいもらえるんだったら…。スタッフさんにも年間5000万ずつとかね。だったら、また話は変わってきますけどね。そういうシステム作ってくれないかな(笑い)」
-インセンティブで
「もう優勝したチームには、これだけの賞金が入ってきますよとかね。まあまあ、海外ではそれくらいの金額が動くと思うんで。日本で優勝しました、ヨッシャ、さあ来年…だけじゃなく、なんかあるならね。そういうものを考えてもらえたら、うれしいかな」
-先日、やっぱ経験の大切さを話していたが、2位だったけど、今年は選手もいい経験をだいぶ積んだと考えているか
「1、2年目は育てながら勝つ。で、去年と今年は勝ちながら育てる。いい場面でね、この選手使うんだとか。もちろん勝ちに行ってるんですよ。この選手なら、勝ってくれるだろうなと同時に、その先。ファイターズを背負っていかないといけない選手は、そういう場面で使って。失敗したら僕のせいです。でも、その選手は、その悔しさっていうのはもう忘れないと思う。あの時があったから、例えば4年後の、この僕がありますって。そんな風に思わせたいです。でも、そんなになかなかいないですよ。この大事な場面で、この選手を起用したいっていう選手は。なかなかいないんですけど、もしかしたら2軍で成績を伸ばしていなくても、こういう舞台で使ってみたら、とんでもない活躍しよったなって。その逆もあると思うんですよ。使われなかったからユニホームを脱がされる羽目になってしまったっていう選手もたくさんいると思うんで。でも、そういう選手、結構僕は見極めて今のファイターズ全体が若いチームで、全国区になりつつある選手が増えてきたので。全国区になるイコール成績が出てないとね、ならないと思う。その辺はやれたかなという、4年でしたね」
-やっぱり発掘や育成、再生っていうのは、やりがいがある
「そら、そうでしょ。全然1軍の舞台も経験したことない選手でも、僕のひと声で起用して、活躍して、レギュラーになって、オールスターに選ばれて、年俸上がってっていう選手がね、今10人ぐらい…12、13人いますね。それは愉しさしかない。なんかその中で勝たないといけないんですからね。まあまあ、他のチームの監督はもちろん勝ち、優勝が一番の目標だと思うんですけど、育てる方が好きっちゃ好きです」
-そんな中で高卒ドラ1ルーキーの柴田を大抜てきしているが、起用しているのはそれだけ魅力を感じるから
「フロントからしたら『頭おかしいよ、こいつ』と思ってるかもしれん(笑い)。『なんでやねん。まだ2軍でもそんなに投げてないのに、この大事な時に投げさせるって』って。それを許可してくれるファイターズのフロントには、もう感謝しかないです。ただ僕のアイデアだけ…他のチームの監督もそういうアイデアはたくさんあると思うんですけど、なかなか送り出せないと思うんすよ。フロントもダメという判断になってしまう。それをOK出してもらえるように、考える思考を変えさせたのは…俺の力なんですよ。ハハハハハ。これぐらい言う監督、もう増えてよくないですか、12球団ね。たたかれるけど(笑い)。炎上、炎上言ってるけど、俺(が考えるライン)の炎上は、全国の夕方のニュースになるぐらいが炎上ですからね。一ファンでこんな、ワーワー言われてたって、炎上にも何にもなってないから。でも、これが12球団の監督が、もう思ってることをバンバン言ってくれたら、野球界もまたさらにね、観客動員も増えて。面白い監督やんって。増えてほしいですよね。まあ僕は家族がいないからいいけど、家族がおったら難しいかな、子どもがいたら。それも間違いないと思うんですけど」
-日本ハムも観客動員も220万を超えて年間でパ・リーグ2位
「だって、ここ(座席数)は2万9000ですもんね。甲子園は何万?」
-最大で5万弱くらい
「もし席がそれだけあったら、今年は埋まってます。増やそうかな(笑い)。同時にパーキングも増えてきてるから、立体のね(笑い)。いやでも、ちょうどいいですよね、これくらいが」
-選手たちも言ってたが、やっぱCSだとホームの声援でアドバンテージは大きいんじゃないかなと
「それは大きいでしょ。ここでできるっていうことは、もうほんと幸せなことです。ここから勝ち上がって…けど、去年とやっぱり違いますね。去年の2位と今年の2位のクライマックスの気持ちは。やっぱり優勝からの日本一でしょう。2位からの日本一になったとしても、僕はもう優勝旅行とかビールかけとか参加しない。優勝、日本一だったら、もう一番最初に行くから(笑い)。(祝勝会の)団長になって、うわ~って。パフォーマンスも考えてね、チャーター機6台ぐらい借りて。こっちはハワイ行って、イタリア行って…もうオフは練習せんでいいからって(笑い)」
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- 山田バッテリーコーチ(左)と話す日本ハム新庄監督(撮影・黒川智章)
日本ハム新庄剛志監督(53)が6日、就任5年目へ向けた決意を語った。
エスコンフィールドでCSへ向けた全体練習に参加。5日に球団から来季続投が正式発表されてから一夜明けたこの日、率直な思いを明かした。一問一答は以下の通り。
◇ ◇ ◇
「来年から10年契約で監督させてもらいます(笑い)」
-一気に10年ですか
「いやいや、もう1年目からずっと1年契約で、自分にプレッシャーかけながら(やってきた)。もちろん成績悪かったらね、ユニホームを脱がされる。(就任1年目から)6位6位、2位2位で来たんで、願望は1位1位で目標を立てて。今年もいい戦いしたと思いません? ほんとにチームがまだ完璧に出来上がってはないですけど、希望と望み、なんか期待を裏切らないようなチームになってきたんで。まあまあ早かったんじゃないかな。ちょっと3年目でね、2位になって。正直、5年ぐらいかかるかなと思ってました、ちょうど。でも1、2年目はもう別として、来年が3年目という感覚。温かく見守ってもらって、来年が勝負。この間も言ったように、80勝台じゃちょっと厳しいから、選手たちには95勝、96勝を目指してやっていこうっていう話は来年していこうかなと。もう、そういうチームになってきてるんで」
-監督の著書では長くても4年かなみたいなのあったが、それもさっき言ったように、監督3年目を1年目と捉えて…
「もともと3年でしたから。でも、僕の人生、5年に変えてもいいかな。人間、生きてたらそういう区切りっていうのも変わってくるし。人の出会いとかでね、変わってくるんで。僕の出会いは、ほんとに吉村本部長と岩本副本部長。2人との約束があるんで。その約束を果たすまではね、全力を尽くしたいと思う。ただ、僕ですから(笑い)…吉村さんも『え~~』って(いうこともあるかも)ね。でもね、そういう僕の人生ですから。やる限りは、ファンのために優勝することと、選手たちがたくさん年俸をもらって、その先、指導者にもなれる選手がたくさんいるから。そういう選手には、そういう指導もしていかないと。それも僕の役目ですね。あとはシャウエッセン、チーズ入りのやつとか、肉もあるし、鶏もあるし、デザートもあるし。そこも僕のね、ドカーンと行かせる役目なんで(笑い)。全てを受け持って、やりたい」
-先ほど1位1位と続けたが、単年で終わるんじゃなくて長期的に強いチーム意味で
「ですね。あんまりでも連覇は興味ないんすけどね、僕は。でもそれは、ちょっとひとつ変わったポイントであって。僕はもう育成が大好きなんで。育成して、成長していく過程を(見たい)。それって、ものすごく僕の勉強になるから。優勝してしまって、やることあるのかな(笑い)。まあまあ、その何連覇するっていうね、難しさはあると思うんですけど。今、思えば1、2年目が一番愉しかった。今はちょっとプレッシャーにはなってます。もうファンの期待が2位、2位と来てるんで。これで優勝したら(賞金として)球団に120億ぐらいもらえるんだったら…。スタッフさんにも年間5000万ずつとかね。だったら、また話は変わってきますけどね。そういうシステム作ってくれないかな(笑い)」
-インセンティブで
「もう優勝したチームには、これだけの賞金が入ってきますよとかね。まあまあ、海外ではそれくらいの金額が動くと思うんで。日本で優勝しました、ヨッシャ、さあ来年…だけじゃなく、なんかあるならね。そういうものを考えてもらえたら、うれしいかな」
-先日、やっぱ経験の大切さを話していたが、2位だったけど、今年は選手もいい経験をだいぶ積んだと考えているか
「1、2年目は育てながら勝つ。で、去年と今年は勝ちながら育てる。いい場面でね、この選手使うんだとか。もちろん勝ちに行ってるんですよ。この選手なら、勝ってくれるだろうなと同時に、その先。ファイターズを背負っていかないといけない選手は、そういう場面で使って。失敗したら僕のせいです。でも、その選手は、その悔しさっていうのはもう忘れないと思う。あの時があったから、例えば4年後の、この僕がありますって。そんな風に思わせたいです。でも、そんなになかなかいないですよ。この大事な場面で、この選手を起用したいっていう選手は。なかなかいないんですけど、もしかしたら2軍で成績を伸ばしていなくても、こういう舞台で使ってみたら、とんでもない活躍しよったなって。その逆もあると思うんですよ。使われなかったからユニホームを脱がされる羽目になってしまったっていう選手もたくさんいると思うんで。でも、そういう選手、結構僕は見極めて今のファイターズ全体が若いチームで、全国区になりつつある選手が増えてきたので。全国区になるイコール成績が出てないとね、ならないと思う。その辺はやれたかなという、4年でしたね」
-やっぱり発掘や育成、再生っていうのは、やりがいがある
「そら、そうでしょ。全然1軍の舞台も経験したことない選手でも、僕のひと声で起用して、活躍して、レギュラーになって、オールスターに選ばれて、年俸上がってっていう選手がね、今10人ぐらい…12、13人いますね。それは愉しさしかない。なんかその中で勝たないといけないんですからね。まあまあ、他のチームの監督はもちろん勝ち、優勝が一番の目標だと思うんですけど、育てる方が好きっちゃ好きです」
-そんな中で高卒ドラ1ルーキーの柴田を大抜てきしているが、起用しているのはそれだけ魅力を感じるから
「フロントからしたら『頭おかしいよ、こいつ』と思ってるかもしれん(笑い)。『なんでやねん。まだ2軍でもそんなに投げてないのに、この大事な時に投げさせるって』って。それを許可してくれるファイターズのフロントには、もう感謝しかないです。ただ僕のアイデアだけ…他のチームの監督もそういうアイデアはたくさんあると思うんですけど、なかなか送り出せないと思うんすよ。フロントもダメという判断になってしまう。それをOK出してもらえるように、考える思考を変えさせたのは…俺の力なんですよ。ハハハハハ。これぐらい言う監督、もう増えてよくないですか、12球団ね。たたかれるけど(笑い)。炎上、炎上言ってるけど、俺(が考えるライン)の炎上は、全国の夕方のニュースになるぐらいが炎上ですからね。一ファンでこんな、ワーワー言われてたって、炎上にも何にもなってないから。でも、これが12球団の監督が、もう思ってることをバンバン言ってくれたら、野球界もまたさらにね、観客動員も増えて。面白い監督やんって。増えてほしいですよね。まあ僕は家族がいないからいいけど、家族がおったら難しいかな、子どもがいたら。それも間違いないと思うんですけど」
-日本ハムも観客動員も220万を超えて年間でパ・リーグ2位
「だって、ここ(座席数)は2万9000ですもんね。甲子園は何万?」
-最大で5万弱くらい
「もし席がそれだけあったら、今年は埋まってます。増やそうかな(笑い)。同時にパーキングも増えてきてるから、立体のね(笑い)。いやでも、ちょうどいいですよね、これくらいが」
-選手たちも言ってたが、やっぱCSだとホームの声援でアドバンテージは大きいんじゃないかなと
「それは大きいでしょ。ここでできるっていうことは、もうほんと幸せなことです。ここから勝ち上がって…けど、去年とやっぱり違いますね。去年の2位と今年の2位のクライマックスの気持ちは。やっぱり優勝からの日本一でしょう。2位からの日本一になったとしても、僕はもう優勝旅行とかビールかけとか参加しない。優勝、日本一だったら、もう一番最初に行くから(笑い)。(祝勝会の)団長になって、うわ~って。パフォーマンスも考えてね、チャーター機6台ぐらい借りて。こっちはハワイ行って、イタリア行って…もうオフは練習せんでいいからって(笑い)」