MLBオールスターは史上初のホームランダービー決着 両リーグナイン大興奮…MVPシュワバー大暴れでナ・リーグ勝利
◇15日(日本時間16日) MLBオールスター ナショナル6―6アメリカン(アトランタ) ◆シュワバー、“球宴延長戦”ホームランダービーでの膝つき弾に…スタジアム最高潮【実際の動画】 試合は9回が終わった時点で同点で、各リーグ代表3選手によるホームランダービー形式のタイブレークに突入。両リーグ計9スイングの結果、シュワバー(フィリーズ)が”3スイング3本塁打”と完璧な打棒を見せつけるなどし、勝ちきった。手に汗握る展開にグラウンドの両リーグナインはニッコニコ。ファンも大盛り上がりした。 MVPに選ばれたシュワバーは「とても楽しかった。フィリーズの代表としてうれしかった。とにかく自分はホームランを打とうという意識をもたずに臨んだ。チームメートが喜んでくれてうれしかった。選手と話しができて楽しかった。久しぶりに会う選手もいた。最高でした」とインタビューに答えた。 ア・リーグが1点ビハインドの9回、クワンの適時打で同点。その裏をチャプマンが抑え、”ダービー決戦”に持ち込んだ。先攻ア・リーグはルーカー(アスレチックス)が2本、アロザレーナ(マリナーズ)が1本、アランダ(レイズ)は0本。対するナ・リーグはストワーズ(マーリンズ)が1本、続くシュワバーが3本で、最後の1人を打たせずして勝利した。これで通算成績はナ・リーグの45勝48敗2分けとなった。 ドジャース・大谷翔平選手は、ナ・リーグの「1番・指名打者」で先発し2打数1安打。初回、1ボール2ストライクから外角低めボール気味のスライダーに崩されながらも中前へ。「三振かホームランぐらいの感じ。自分の中の気持ちとしては、そのくらいの気持ちで行こうと思った。渋いヒットにはなったが良かった」と振り返った。 2回2死二塁では、左腕ロドン(ヤンキース)から右翼ポール付近へ特大ファウルを放つなど球場をどよめかせたが、最後は一ゴロ。苦笑いを浮かべた。5度目の球宴を終えて通算成績は打率3割7分5厘(8打数3安打3四球)、1本塁打、3打点となった。 ◆大谷翔平の過去のオールスター戦 ・2021年(デンバー) 大リーグ史上初めて投打で選出。「1番・投手兼指名打者」で先発し、ア・リーグ先発で1イニング無失点、野手として2打数無安打。2019年のヤンキース・田中将大以来、日本人2人目の勝利投手となった。 ・2022年(ロサンゼルス) 「1番・指名打者」で先発出場し、1打数1安打1四球。初回にドジャース・カーショーから球宴初安打となる中前打を放ち、直後に一塁けん制死した。 ・2023年(シアトル) 「2番・指名打者」で出場し、1打数無安打1四球。シーズン終了後にFAとなるため、第1打席に入る際には球場から「COME TO SEATLE(シアトルに来て)」の”ラブコール”を受けた。 ・2024年(アーリントン) 「2番・指名打者」で日本人初の球宴柵越え弾など2打数1安打1四球3打点。球宴で勝利投手、本塁打を両方マークしたのは史上初。
中日スポーツ