2連覇を狙う昌平がDF伊藤主将の先制ヘッドなどで3回戦突破!阪南大高は初の8強入りならず

[7.29 インターハイ3回戦 昌平高 2-0 阪南大高 JヴィレッジP1]

 前回王者・昌平が2大会連続の8強入りーー。29日、令和7年度全国高校総体(インターハイ)男子サッカー競技3回戦が福島県のJヴィレッジで開催され、前回大会優勝の昌平高(埼玉)が2-0で阪南大高(大阪)に勝利した。

 2連覇を狙う昌平は27日の初戦でU-18日本代表MF長璃喜(3年)が2ゴールを挙げるなど4-1で秋田商高(秋田)に快勝。3回戦は初戦から先発2人を入れ替え、DF笠原慶多(1年/U-16日本代表)とFW白須裕基(2年)が初先発。GK小野寺太郎(3年)、DF伊藤隆寛主将(3年)、高橋心晴(3年)、笠原、森井智也(3年)、MF長、人見大地(2年)、山口豪太(3年)、飯島碧大(2年)、高江洲春虎(3年)、FW白須の11人で試合をスタートした。

 一方、阪南大高は長崎総合科学大附高(長崎)に2-1、立正大淞南高(島根)に3-0で勝利し、2017、2019、2021年大会に並ぶ最高記録の3回戦進出を果たした。2回戦から先発1人を入れ替え、MF藤沼咲(2年)が初先発。GK徳田凌三(3年)、DF村田敬太(3年)、松本圭史(3年)、河村駿主将(3年)、前田陵汰(3年)、MF藤沼、瀬尾優斗(3年)、三浦悠人(3年)、伊藤成康(3年)、岡田翔太郎(3年)、FW増野オスカル太陽(3年)が初の8強入りをかけた一戦で先発した。

 立ち上がりから昌平がボールを支配する展開。最終ライン、ダブルボランチが係わりながら左右へボールを動かし、長のドリブルや伊藤、高橋のロングフィードもアクセントに攻める。また、守備面では相手の攻撃の起点であるFW増野を伊藤と人見が挟み込んでボール奪取。人見、飯島がセカンドボールを回収するなど、簡単には相手に攻撃機会を与えなかった。  だが、阪南大高は前から制限を掛けながら隙のない守備。相手が攻め切る前にボールを奪い返す。また、良い形でボールを奪った際には攻め切るような力も見せる。5分に岡田がドリブルシュートを放つと、14分には三浦が右タッチライン際からのドリブルで一気にゴールライン際へ潜り込む。このプレーで獲得した右CKを三浦が左足で入れ、河村が決定的なヘッドを放った。    だが、昌平がセットプレーから先制点を挙げる。28分、山口が右サイドから左足でCK。これをファーサイドの伊藤が豪快なヘッドで決めた。攻守で抜群の高さを発揮していた伊藤のヘッドによって昌平がリード。だが、阪南大高は河村や松本が奪い返す力を見せるなど、1点差で前半を折り返した。

 後半立ち上がり、昌平は長がドリブルでDF3人を振り切りに行く。阪南大高も瀬尾の回収から三浦がドリブルで仕掛けるなど反撃する。12分には三浦をFW平岡貴敬(2年)へ交代。昌平も直後に2枚替えし、FW島田大雅(2年)とMF佐伯優斗(3年)を投入する。

 阪南大高は左の伊藤がカットインシュートを放ったほか、岡田や伊藤がポケットに侵入してラストパスへ持ち込む。昌平は相手のサイド攻撃にゴール前のシーンを作られていたものの、GK小野寺を中心にゴール前で集中力の高い守備を継続する。

 迎えた後半30分、昌平は縦パスで島田が抜け出し、左足で貴重な追加点。この後、DF安藤愛斗(3年)、MF遠藤佑太(3年)、DF中島夢瞬(3年)を投入して守りを引き締める。決定機なピンチも伊藤のゴールカバーや安藤のシュートブロックで阻止した。阪南大高は退場者を出した後もセットプレーなどでゴールを目指し続けるが、昌平の壁は厚く、そのまま試合終了。昌平が2大会連続の8強入りを決めた。

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