斎藤知事、内部告発文書巡る「うそ八百」発言を撤回せず…「誹謗中傷性高い」繰り返す

 兵庫県の斎藤元彦知事は27日の定例記者会見で、自身のパワハラ疑惑などを指摘した内部告発文書に関し、1年前の記者会見で「うそ八百」と述べたことについて、「発言が強かったという点は、 真摯(しんし) に受け止めて反省したい」と述べた。一方で、改めて「(文書は) 誹謗(ひぼう) 中傷性が高い」と繰り返し、撤回はしなかった。

斎藤知事(19日、県庁で)

 斎藤氏は昨年3月27日の記者会見で「業務時間に『うそ八百』含めて、文書を作って流す行為は公務員として失格」などと発言した。県の第三者委員会は19日に公表した調査報告書で「(告発者に)精神的苦痛を与え、職員一般を 萎縮(いしゅく) させ、勤務環境を悪化させるもので、パワハラに該当する行為」としていた。

 一方、県は27日、小橋浩一前理事が退職し、4月1日付で芸術文化観光専門職大学(豊岡市)の副学長に就任すると明らかにした。原田剛治産業労働部長は同日付で病院事業副管理者に異動する。

 2人は斎藤氏の側近で、小橋氏は内部告発問題の対応に当たっていたが、体調不良で降格を申し出て、昨年8月1日付で総務部付の部長級に降格した。原田氏は、告発文書に記載されていた企業から高級コーヒーメーカーなどを受け取ったとして、昨年5月に訓告処分を受けた。

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