「iPhone 17」発売後に約7割が買い替えを予定--ユーザーがアップグレードを選ぶ理由とは
もうじき発表される見込みの新しい「iPhone 17」を購入するために、列に並ぶ予定はあるだろうか。もしそうなら、同じ考えを持つ人は少なくないようだ。中古電話の再販業者であるSellCellが先ごろ、iPhoneユーザー2000人を対象に実施した調査によると、大多数の人が最新モデルの購入を検討しているという。 米国時間9月1日にSellCellが発表したレポートによると、iPhoneユーザーの68.3%がiPhone 17の発売と同時に買い替えを予定していると回答した。この割合は、前年の「iPhone 16」発売前の61.9%から上昇している。Appleは9月9日にiPhone 17を発表すると見られており、発売日は9月19日前後になる可能性が高い。 ラインアップ全体を検討した結果、回答者の38.1%が「iPhone 17 Pro/Pro Max」モデルを選ぶと答えている。また、16.7%は標準モデルのiPhone 17を、13.5%はうわさされている「iPhone 17 Air」を検討しているという。iPhone 17 Airは、Plusモデルの後継機種として設計されており、同社で最も薄いスマートフォンになると報じられている。 多くの人が買い替えを急ぐ理由として最も多く挙げられているのは、バッテリーの向上である。これは53.2%の回答者が理由に挙げており、特にPro/Pro Maxモデルを検討している層に顕著な傾向が見られる。報道によれば、Proモデルにはより大容量のバッテリーが搭載され、効率的な「A19 Pro」チップと、スマートフォン向けに設計された「iOS 26」の「Adaptive Power Mode」によって、バッテリー性能が大幅に改善されるという。 その他の理由としては、新しいデザインや機能、ディスプレーの改良、カメラ性能の向上、そして高速充電などが挙げられている。一方で、AIやソフトウェアの改善を理由に挙げた人はわずか7%にとどまっている。この低い割合は、2024年にAppleがAIの進化を強調したにもかかわらず、期待された成果を十分に実現できなかったことへの不満を反映していると考えられる。 もちろん、新型モデルへの買い替えを予定していないiPhoneユーザーも少なくない。その理由はさまざまだが、最も多かったのは「現在のスマートフォンに満足している」というもので、全体の71.7%を占めた。また、68.9%が「価格が高すぎる」と答えており、これも大きな要因となっている。9to5Macなどの報道によれば、iPhone 17 Pro/Pro Maxの価格は前年モデルより50ドル高くなり、それぞれ1049ドルと1249ドルからになる可能性がある。 この価格上昇に加え、Trump米政権による関税の影響で、さらに値上がりする懸念もある。実際、関税が導入された場合でも買い替えると答えた人は34%にとどまり、37%は見送ると回答。残りの29%は「価格次第」としており、価格の動向が購入判断に大きく影響することがうかがえる。Trump氏は5月、米国外で製造されたiPhoneに対して25%の関税を課す可能性を示唆した。ただし、Appleは製造コストの削減などを通じて、この影響をある程度抑えることができると見られている。 一方、折りたたみスマートフォンは、近年の注目トレンドとなっている。しかし、今回の調査で折りたたみ式のiPhoneを待つと答えた人はわずか3.3%にとどまった。ただし、もしAppleが2026年まで折りたたみモデルを出さなかった場合、20%がサムスン電子製品を、10%がGoogle製品を検討すると答えている。 現在、サムスン電子は「Galaxy Z Fold 7」「Galaxy Z Flip 7」「Galaxy Z Flip 7 FE」といった折りたたみスマートフォンを展開しており、Googleも「Pixel Fold」「Pixel 9 Pro Fold」「Pixel 10 Pro Fold」を市場に投入している。Appleも折りたたみiPhoneの開発を進めていると報じられているが、少なくとも年内の発売は難しいと見られている。 最後に、常に議論の的となるiPhoneとAndroidの話題について触れておこう。 今回の調査では、iPhoneユーザーの約半数(49%)が「Androidには魅力を感じない」と回答している。一方で、残りのユーザーはGoogleのプラットフォームに対して一定の関心を示しており、その理由も多岐にわたる。具体的には、13%がAI機能に、11%が価格の安さに、さらに11%がカメラ性能に魅力を感じていると答えている。また、9%はサムスン電子やGoogleが展開する折りたたみモデルに関心を持っているという。 この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。