なでしこJドロー終幕、3連覇は韓国vs台湾次第に…現在暫定首位も“当該対戦成績”で3位転落の可能性

0-0のドローに終わった

[7.16 E-1選手権 日本 0-0 中国 水原]  なでしこジャパン(日本女子代表)は16日、EAFF E-1選手権第3戦で中国女子代表と対戦し、0-0で引き分けた。日本は1勝2分の無敗で全日程を終了。3連覇の行方は続いて行われる韓国対台湾の結果次第となった。台湾が引き分け以上で終われば日本が優勝。韓国が勝てば韓国の優勝となる。

 日本は第2戦・韓国戦(△1-1)から先発5人を変更。DF高橋はな、DF石川璃音、MF成宮唯、MF山本柚月の4選手は3試合連続で先発出場し、引き続き4-2-3-1のシステムが採用された。

 GKは平尾知佳が今大会初出場。4バックは左から初先発のDF嶋田華、石川、高橋、山本が並び、山本はまたも右SB起用となった。ダブルボランチはMF北村美羽とMF滝川結女が組み、サイドハーフは左にMF吉田莉胡、右にMF中嶋淑乃。トップ下に成宮が入り、1トップは初先発のFW樋渡百花が抜擢された。

 試合は互いに固い入りを見せ、スキを与えないことを重視した展開。やや中国に攻め込まれる時間も続くなか、前半22分には右サイド起点のパスワークから成宮の落としに樋口が抜け出し、惜しい右足シュートを放った。  その後は中国が179cmのFWシャオ・ズィキンにロングボールを放り込んでくる場面もあったが、高橋が盤石の空中戦で競り勝ち続け、0-0のままハーフタイムを迎えた。

 日本は後半開始時、滝川に代わってMF菅野奏音を投入。すると前半に欠けがちだった中盤での強度が増し、5分過ぎには右サイド攻撃から押し込める局面を作れるようになり、セットプレーでチャンスも作っていた。

 さらに日本は後半24分、樋渡と中嶋に代わってMF塩越柚歩とMF愛川陽菜を投入。システムも3-4-2-1に変更し、高橋をCBからFWに上げ、優勝に向けてパワープレーを始めた。

 高橋の空中戦で起点を作れてきた日本は後半33分、吉田を下げてFW矢形海優を投入。その後は攻め続ける時間が続いたが、最終盤に高橋のループシュートが枠を外れるなど、ゴールを割れないままタイムアップを迎えた。

 日本は1勝2分の勝ち点5で全日程を終了。中国とは勝ち点で並ぶが、順位決定で優先される当該対戦成績は引き分けのため影響がなく、日本はグループ内の得失点差+4で中国の+2を上回って暫定首位に立っている。もっとも優勝の行方は午後7時30分キックオフの韓国対台湾の結果次第。ここまで2戦全敗の台湾が2戦2分の韓国相手に引き分け以上に持ち込めば、日本の優勝が決まる。  もし韓国が台湾に勝った場合は上位3か国が勝ち点5で並ぶ中、順位決定は3か国内における当該対戦成績で決まる。3か国同士の対戦は全て引き分けに終わったため、勝ち点・得失点差の違いはなし。すると得点数が重要となるが、日本は韓国に1-1、中国に0-0で引き分けたため、2-2で引き分けた中国対韓国に後れをとっている。そのため、韓国が台湾に勝った場合は韓国の優勝となる。 (取材・文 竹内達也)●E-1選手権2025特集▶日本代表の最新情報はポッドキャストでも配信中

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