【中日】井上監督、藤浪に左8人並べ7回無得点「あいつの時は右出せるか!ってわけじゃなくて」
- DeNA対中日 ベンチで渋い表情を見せる中日井上監督(中央)(撮影・水谷安孝)
左を8人並べた中日がDeNA先発藤浪にNPB復帰後初白星を献上した。遊撃手は右打者しかいないため、7番にクリスチャン・ロドリゲス内野手(23)を起用した左8人打線は、藤浪に7回無失点に抑え込まれた。今季21度目の完封負けで、連勝は4でストップ。3位DeNAとのゲーム差は再び1・5に広がった。
試合後の井上一樹監督(54)の一問一答は以下の通り。
-藤浪に7回無失点
「みんながいろいろ聞くだろうなという予測もしてるけれども、結果的にまあ左を並べたっていう。これはもうオレの中で悔いはない。やっぱりみんなで戦うっていうことを言ってるんで、『こういう時に仕事せなあかん』というふうに、やっぱり意気で感じて出てもらって、例えば樋口、大島、板山とかも出した。それはそれでオレはいいのかなっていう。なので零封という形になったけれども、一応チャンスを作るっていう形のものはね。それで結果的に1本出なかったっていうところで。そこで1本出せなかったっていうところがね、今日の敗因かなと思います」
-左を8人並べたのは右打者への抜け球の危険回避
「ロドリゲスだけ右バッター出したけど、別にロドリゲスに、なんかすごいボールがいったわけでもないし、それはもちろんなんだけども。ただ、やっぱりリスクを考えた時にやっぱり24試合残ってるっていう。『あいつの時は右出せるか!』って言ってるわけじゃなくて、ただ、『やっぱりそっちの方がいいであろう』という、オレの判断の中でやったこと。ただね、たまたまその例えば、うちに前回投げて、その後にGに投げたTに投げた、Sに投げたっていうようなものがあったとしたら、また参考にもできたんだろうけど、その後に一回抹消して、またうちに投げてきたっていうことを考えた時には、参考になるものがちょっと少ないなっていう。そこで、作戦を組む上で、どうしたらいいもんかなっていうところも、確かにオレはあったから。2回ともうちっていうところも、ちょっと悩ましいところではあったっていうところです」
-5回は先頭から二者連続四球で隙もあった
「そういうようなチャンスを作って、1死二、三塁とかいうのを作って、ゼロ封だったという結果的にね。なので、『まったくもってもうお手上げです…』っていうわけではないと思ってる。だから、それに関しては、今日の敗戦では、もちろん誰が投げようが、その敗戦っていうのは痛いけれども、でもオレの中ではやるべきことはやったってと思っています」
-先発の松葉は初回に失点も6回1失点
「『どうなるんかい』って、最初、ノーアウト満塁の時は『今日やばいぞ、これ』と思ったけど、そのあたりが松葉らしいっちゃ松葉らしいし。そのあと、スミ1で終われるんかなというような投球を見せてくれたというところでは、我慢強さとか粘りは見せてくれた」
-試合前にはグラウンドで集めてバッテリーミーティングもしていた
「気持ちの持ちようからまず負けるなよと。今回、ホームランをいっぱい与えて、うちもそれで打ち勝ったところもあるけど、『無難に』とか『とりあえず』とか『遠慮気味に』というのは消せって。『そういったところをやっていると、やるかやられるかの世界でやられるで』っていう。勝つか負けるか。そこがくっついているよという話しをした」
-9月に向けていい戦いができた
「もちろん。9月いっぱいは試合があるわけだから、そこでどういった形で。今日の負けで雰囲気が悪くなることはないだろうから。頑張ります」