板倉&久保も無事合流! アメリカ戦は“W杯本番以上”の移動&連戦テスト、先発は「大幅に変更」へ

前日練習を行う日本代表

 アメリカ遠征中の日本代表は8日、国際親善試合アメリカ戦(9日・コロンバス)の前日練習を試合会場のLower.comフィールドで行った。冒頭約15分間が報道陣に公開され、6日のメキシコ戦(△0-0)後にチームを離脱したMF堂安律(フランクフルト)を除いた26人全員が参加。メキシコ戦で負傷交代し、状態が懸念されていたDF板倉滉(アヤックス)とMF久保建英(ソシエダ)も元気な姿でボール回しに加わっていた。  日本代表は6日にアメリカ西部のオークランドでメキシコ戦を戦った後、7日に西海岸サンフランシスコからアメリカ東部のオハイオ州コロンバスにチャーター機で移動。約4時間かけて約3300kmの長距離移動を行った。オークランドとコロンバスは3時間の時差があり、アメリカ戦までは中2日という過密日程。W杯本大会以上の厳しい移動や連戦を通じて、コンディション調整のシミュレーションが行われている。

 森保一監督は練習に先立って行われた前日会見で「中2日での試合はW杯では組まれないが、3時間の時差があり、コンディション面でベストを作るのが難しいというのは、今日の選手たちの顔色を見たり、選手たちと話す中で分かる。『この時差が効いている』というのは話していた。本大会でもどれだけ早く移動の後にコンディションの回復ができるかは、チームとしてより考えていかなければいけない」と述べ、今回の知見を本大会に活かす姿勢を見せた。

 さらに「新しい環境で我々がベストなコンディションづくりをしていくという意味では、北中米W杯でもっともっと細部まで考えて準備していかなければいけないと思うが、これまでのW杯でも1試合1試合大移動をしながら試合をしていく経験値は日本代表チームスタッフの中にもJFAの中にもある。今回も移動からスムーズにここコロンバスで次に向けての準備ができていると思う」とこれまでの知見が活かされていることも強調した。  アメリカ戦では中2日という連戦を踏まえ、メキシコ戦から「どの程度変えるかはわからないが、大幅に変更することは考えていきたい」と森保監督。「より多くの選手が世界基準の中でよりレベルアップしていくことがチーム全体の底上げになると思っている。できる限り多くの選手に明日の試合でピッチに立ってもらえるようにしたい」と展望した。  その先にはカタールW杯と同様、北中米W杯でのターンオーバー起用も見据えている。「大会の時に選手の状態を見て、総替えするかもしれないというところはカタールW杯でも全体の底上げと、チームの1試合1試合ガラッと変わることも考えて準備してきた。今回も大会を見据え、選手の疲労度を見て、より勝つ確率を上げるためにガラッと変えることを想定しながら選手起用をしていきたい」と意向を明かした。 (取材・文 竹内達也)●2026ワールドカップ(W杯)北中米大会特集

関連記事: