イケア店舗放火にロシアが関与、リトアニア検察発表
[ビリニュス 17日 ロイター] - リトアニアの検察当局は17日、首都ビリニュスにある家具大手イケアの店舗で昨年発生した火災について、ロシア軍情報機関が放火を画策したとし、同社のロゴがウクライナ国旗と同じ色を使っているため標的にされた可能性があると示唆した。
火災は昨年5月に発生。3日後には隣国ポーランドのショッピングセンターでも火災が発生し、同国当局はロシアの破壊工作の可能性があるとしていた。ロシアは破壊工作を否定している。
リトアニア検察はイケア店舗の火災について、20人以上の仲介者を通じてロシア軍情報部門とつながっていたことが捜査で判明したと説明した。
また、ロシアのウクライナ侵攻後にイケアはロシアで営業を停止しており、「同社(のロゴ)はウクライナ国旗と同じ色で、強い象徴的な意味がある」と指摘した。
検察によると、ウクライナ人2人が1万ユーロなどを受け取り、偵察と準備のためにポーランドからビリニュスに何度も足を運んでいた。2人はリトアニアとポーランドでそれぞれ拘束されたという。
ポーランドのトゥスク首相はリトアニアの捜査を歓迎し、両国での放火に「ロシア情報機関が関与したというわれわれの見方を裏付けた」と述べた。
ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)のコメントは得られていない。
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Andrius covers politics and general news in the Baltics - Estonia, Latvia and Lithuania, the three key states along the NATO's eastern flank, the staunchest supporters of Ukraine and the most vocal critics of Russia in NATO and the European Union. He wrote stories on everything from China pressuring German companies to leave Taiwan-supporting Lithuania to Iraqi migrants hiding in the forest at the Belarus border to a farmer burning grain for heat during the energy crisis.