「最高の大会にしませんか」慶応・主将が選手宣誓で異例の呼びかけ【神奈川】|記事一覧|高校野球ドットコム
7日、第107回全国高等学校野球選手権神奈川大会の開会式が開催された。6つの連合チームをを含めた全172チームの選手が横浜スタジアムに揃った。
開会式では慶応の山田 望意主将(3年)が選手宣誓を務めた。「七夕の日に願います。今年も神奈川大会が最高の大会になりますように」から始まった堂々たる宣誓に、スタジアムは大きな拍手で包まれた。
宣誓では「選手のみなさんにお願いがあります。今大会中、お互いのチームの好プレーに対して拍手や歓声を送り、称え合うことをしませんか。試合の中で、お互いを認め合い、試合の後、このチームと戦うことができてよかった。そう思える良い試合が続く、そんな最高の大会にしませんか」と選手に問いかける言葉もあった。異例ともいえる内容に山田は、「お互いがリスペクトしあって試合を進めていきたいとずっと思っていた」と込めた思いを話していた。
慶応は10日に厚木西との初戦を迎え、ノーシードから頂点を目指す。
選手宣誓全文は以下より
宣誓。
七夕の日に願います。今年も神奈川大会が最高の大会になりますように。
最高の大会は数多くのいい試合で作りあげられます。いい試合には選手全員のいい顔があふれています。
私の考えるいい顔とは、真剣勝負の顔、ナイスプレーに喜ぶ顔、そして大好きな野球を全力で楽しむ顔です。しかし、その顔は自分1人で作ることはできません。チームメート、支えてくれる家族、指導者、関係者の方々はもちろん、
同じ野球を愛する相手がいてから、成り立つものです。
ここで選手の皆さんにお願いがあります。今大会中、お互いのチームの好プレーに対して拍手や歓声を送り、称え合うことをしませんか。試合の中で、お互いを認め合い、試合の後、このチームと戦うことができてよかった。
そう思える良い試合が続く、そんな最高の大会にしませんか。
私たち選手一同は、ありがとうの気持ちを忘れず、いい顔で、常にチャレンジし続けることを誓います。令和7年7月7日、選手代表、慶応義塾高等学校、野球部主将 山田望意