首位打者争いに"勝負あり"…試合前に交わした取り決め 小久保監督のコメント
徹底した独自取材、データ分析選手の本音や核心に迫る「鷹フル」
ソフトバンクは3日、オリックス戦(みずほPayPayドーム)に10-2で勝利した。先発の上沢直之投手が2回無失点で、規定投球回に到達。2番手で登板した東浜巨投手が4勝目を挙げた。打線は14安打4本塁打を記録。柳町達外野手が先制2ランを放つと、5回には栗原陵矢内野手が8号満塁弾。6回には柳田悠岐外野手が、半年ぶりとなる3号ソロを放った。この日、取材に応じた小久保裕紀監督の一問一答は以下の通り。
●試合前
――ロベルト・オスナ投手が登板する。 「投げますよ」
――今後、ポジション的にはどうなる? 「コンディション的には(ダーウィンゾン・)ヘルナンデスか、オスナかというところ。千葉も投げる予定です。後ろの3人(藤井皓哉投手、松本裕樹投手、杉山一樹投手)はもちろん動かさないですけど、その前に入ると厚みが増しますね」
――東浜投手も登板する予定。 「3イニングくらい。先発のバックアップです。今いるメンバーに何があるかわからないし。もし誰かいなくなれば巨でいけるように、準備してもらいたい」
――笹川吉康選手が合流。ポストシーズンまでにメンバーを見極めていく? 「スタメンではないですよ。相手が左なので。フェニックスに彼は行くメンバー。最後の最後、16人目か17人目に入る選考をしていきます」
――山川穂高選手も参加する予定。 「みたいです。あとは若い選手です、庄子(雄大)だとか。主力はほとんどいかないです」
――投手は基本的に福岡で調整する? 「ライブBPは1日だけ。あとは3軍のナイターと、フェニックスに振り分けます。詳細は倉野(信次)コーチに聞いてください」
2軍首脳陣が本拠地まで「報告」へ
――実戦感覚は心配ない。 「だってトラジェクト(・アーク)があるから」
――最新鋭の打撃マシンがあるだけで違う 「違うんじゃないですか? 積極的に使う選手とそうじゃない選手がいるけど。実戦ならあれで十分です」
――2軍が優勝を逃した。 「さっき松山(秀明)監督が1年間の報告に来ていましたね。最後、どっちにしてもプラスになりますから。ああいう大舞台で結果を出せればもちろんプラスになりますし、そうじゃない選手は練習するだけ。普段通りの力を出せない選手の方が多かったと思いますけどね」
――勝てば優勝という状況もなかなかない経験。 「僕も2年間2軍監督をやりましたけど、優勝した時は最後は同じ状況でしたね。3連敗したら逃すという中で、初戦で勝ったのかな。2軍でもいい経験になりますよ」
――ポストシーズンに向けて、野手メンバーはどれくらい決まっている? 「12、13人くらいじゃない? はっきりとは数えてないけど。最後、あと2人くらい」
――昨シーズンの笹川選手のように好調なら起用する可能性も。 「全然ありますよ」
――抹消中の近藤健介選手や周東佑京選手の進捗は? 「近藤はすぐは治らない。脇腹ですしね。周東も日にち薬。打撲で骨まではいってないし、日に日に良くなっているんじゃないですか」
柳田悠岐は久々の一発「打球が若いね」
●試合後
――牧原大選手が首位打者をほぼ確実にした。 「きょうは試合前に話をした。何があっても3打席。達が5の5打っても、また出るとかはないし、その時は譲るという話をしていた。勝負あったですね」
――ZOZOマリンスタジアムで行われる5日のロッテ戦は? 「出ませんよ」
――西武が敗れ、杉山投手にはタイトルの可能性が残った。 「遠征にいきます。ワンチャンスがあるので」
――柳田選手が久しぶりのホームラン。 「練習いいですよね。打球が若いね」
――オスナ投手の投球は。 「出力が出ていたね。あの時だけビジョンが壊れていたけど153、4キロは出ていたみたい」
(飯田航平 / Kohei Iida)