NASAの新宇宙望遠鏡「SPHEREx」が初画像公開–1億個の恒星と4億5000万個の銀河をマッピング(UchuBiz)

米航空宇宙局(NASA)の新宇宙望遠鏡「SPHEREx(Spectro-Photometer for the History of the Universe, Epoch of Reionization and Ices Explorer)」が撮影した初めての画像「ファーストライト」が公開された。  Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)の「Falcon 9」(ファルコン9)ロケットで米国時間3月11日に打ち上げられたSPHERExは、天の川銀河の1億個の恒星と4億5000万個の銀河を赤外線領域でマッピングする宇宙望遠鏡。4億5000万個の銀河までの距離を測定。2年間の観測で全天をマッピングし、1年に2枚の地図を作成する。  ビッグバン後、ほんの一瞬宇宙が急膨張した原因となった「インフレーション」と呼ばれる宇宙現象を調査し、個別に観測されていない隠れた銀河を含む、近くの銀河と遠くの銀河が作り出す集合的な輝きを測定する。  SPHERExはまた、近傍宇宙では星の周りや円盤の中から水や一酸化炭素などの分子を探す。これらは生命の起源に必要なものだ。遠い宇宙では、星や銀河の形成がいつ始まったかを研究する。  公開されたファーストライトは、SPHERExのすべてのシステムが正常に動作していることを示している。「今回の画像を見る限り、チームの仕事は完璧だったといえる」と、主任研究員のJamie Bock(ジェイミー・ボック)氏は述べている。プロジェクトの科学者Olivier Doré(オリビエ・ドレ)氏はファーストライトについて「宇宙への目を開いた」と表現。「設計通りの性能を発揮している」  SPHERExの観測画像は6つのパネルで構成されており、それぞれが6つの検出器のデータを示している。SPHERExの検出器はそれぞれ17種類の異なる波長帯のデータを収集でき、合計すると102種類の波長帯で宇宙を観測することが可能だ。各画像には約10万個の天体が写っている。  現在、SPHERExは冷却プロセスを継続しており、4月下旬から本格的な科学観測を開始する。1日あたり約600回の撮影を予定している。

塚本直樹

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