5万円切りのスマホ「POCO X7 Pro」の実力を試す。大画面&バッテリーで操作も快適

POCO X7 Proは6.67インチの有機ELディスプレイを搭載する。画面解像度は2712×1220ドット(1.5K)で、高精細な描画が特徴。動画視聴やゲームにも適している。 画面描画速度(リフレッシュレート)は最大120Hzで、滑らかに動く。ウェブページやSNSを閲覧する時に引っ掛かりが少なく、気持ちよく使っていられる。 また、素材は「Corning Gorilla Glass 7i」を採用。耐久性にも優れている。 使っていて便利だったのが、ディスプレイのタッチ精度を向上させる技術を使った「ウェットタッチディスプレイ」。 水に濡れた手でPOCO X7 Proを操作しても、タッチ操作がある程度正確に反映された。特に動画やウェブサイトでレシピを見ながら料理をするようなシーンで重宝した。

POCO X7 Proは6000mAhの大容量バッテリーを搭載。ハイエンドスマホでもバッテリー容量が5000mAh前後の機種が多い中、X7 Proは頭一つ抜けている。一方で、ワイヤレス充電には対応していない。 実際に、3Dグラフィックを使うヘビーなゲームアプリを1時間プレイしてみたが、バッテリーは87%残っていた。また、1日中持ち歩いていてもバッテリー残量は50%前後で、安心感があった。 そして、バッテリー容量が少なくなっても、90Wの急速充電ですぐに充電できる。バッテリー残量50%からフル充電までには30分もかからなかった。 90W充電器が購入時に同梱されるので、追加の出費なく急速充電を利用できるのもポイントだ。

POCO X7 Proは、メディアテック(MediaTek)のチップセット「Dimensity 8400-Ultra」を搭載。また、ゲームプレイで活躍するような冷却技術や最適化技術を備えており、もちろん日常の用途でも快適に動作する。 AI機能では、グーグルの生成AI「Gemini」に対応。加えて、AI通訳やAIメモ、AIレコーダーといった機能も利用できる。 決済機能としておサイフケータイに対応していないなど、高いコストパフォーマンスを実現する上で取捨選択されたような部分もあるが、5万円を切る価格で快適に利用できる一台だ。

佐藤文彦[ガジェットライター]

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