MSサーバーソフト不正侵入、100の組織が攻撃対象 被害全体像はなお不明
James Pearson Raphael Satter [ワシントン/ロンドン 21日 ロイター] - 米マイクロソフトのサーバーソフトウエアに対する不正侵入問題で、攻撃対象になった組織がこの週末時点で約100に達したことが、サイバーセキュリティー機関の調査で21日明らかになった。 不正侵入されたのは、政府機関や企業が組織内で文書を共有するために使用している「SharePoint」サーバー。これまで公表されていなかった弱点を利用することから「ゼロデイ」と呼ばれる攻撃で脆弱なサーバーに侵入し、被害組織から継続的に情報を盗み出すためのバックドア(裏口)が設置された可能性がある。 顧客企業へのこの攻撃を18日に発見したオランダに拠点を置くサイバーセキュリティー機関、アイ・セキュリティーのチーフハッカーを務めるバイシャ・バーナード氏は、シャドーサーバー財団と共同で実施したインターネットのスキャンを通じて、100近くの被害組織があったこと突き止めた。 ただこの数字は今回の手口が広く知られる前のもので、被害の全体像は不透明だという。 英国のサイバーセキュリティー・コンサルティング企業Pwnディフェンドは、世界中のさまざまなサーバーが何らかの攻撃を受けたもようだとの見方を示した。 バーナード氏は具体的な被害組織の名前を明らかにしていないが、関係する国の当局には通知したと述べた。 シャドーサーバー財団も判明している被害組織が100あると認めた上で、大半は米国とドイツの組織で、その中には政府機関が含まれると付け加えた。 マイクロソフトは19日付でアラート(警告)を発し、20日にはセキュリティー対応の更新ソフトを配布して顧客に更新を推奨している。
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