「陸上をやめちゃう選手も出てきちゃう」箱根駅伝予選会後に聞いた“衝撃の発言”…ある伝統校の監督が語った懸念のワケは?「並大抵のもんじゃない」(Number Web)
10月18日に立川・昭和記念公園で行われた箱根駅伝予選会。レースを走り終えた選手たちは、各大学に割り振られたテントの周辺で運命の結果発表を待っていた。 この時間、そして結果発表直後は箱根駅伝の放映権を持つ日本テレビのみが取材できる時間で、筆者を含めた他のメディアはテントエリアの周りで取材が許されるタイミングに備えていた。 固唾を飲んで見守るファンや関係者の前で、関東学連の幹事長から結果が読み上げられていく。 歓喜、安堵、溜息。様々な感情が昭和記念公園の芝生広場に充満していった。 9位、日本体育大学。10位、立教大学。 この夏、取材をした2大学がギリギリで通過した。テントの中では涙を見せる選手もいる。ちなみに10位の立大と11位の法政大学の差は、わずか17秒だった。 もちろん多くの選手、監督の話を聞きたいものの、すべての取材を1人でカバーすることは不可能なので、日体大と立大の2校を中心に取材をすることにした。
取材エリアに入り、日体大・玉城良二監督の姿を見つけると、その周りを日本テレビのスタッフを含めた何名かの報道陣が囲み、神妙な顔でその言葉を聞いていた。 無事に予選を突破したのにどうしたのだろう。少し驚きながらもその輪の中に入ると、なにやら不穏な言葉が耳に入ってきた。 「下手をすれば、これで陸上をやめちゃうっていう選手も出てきちゃいますよ――」 一体、何があったのだろうか。 <次回へつづく>
(「箱根駅伝PRESS」涌井健策(Number編集部) = 文)