NY外為市場=ドル/円上昇、米関税への注目が再燃

終盤のニューヨーク外為市場では、米ドルが対円で上昇した。2023年3月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク/グダニスク 28日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、米ドルが対円で上昇した。トランプ政権による新たな関税の脅威や、中国の低価格人工知能(AI)モデルの出現に対する懸念後退が要因となった。

英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、ベッセント米財務長官は米国への輸入品に一律で2.5%の関税を課し、毎月同じ率で段階的に引き上げる案を推進している。 もっと見る

関税への注目が再燃したことで、トレーダーらは27日に行われたリスク回避の動きの一部を反転させた。

ドル/円は0.6%高の155.52円と、3日続落を止める勢い。スイスフランに対しては、ドルは0.21%高の0.904スイスフランとなった。

トランプ米大統領はまた、カナダとメキシコに対する25%の関税を2月1日に発動するという計画を実行する考え。 もっと見る

ユーロは0.55%下落し1.0433ドル。 英ポンドは0.45%安の1.244ドル、カナダドルは0.2%安の1.44カナダドルだった。

米連邦準備理事会(FRB)は29日まで開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利を据え置くと予想されている。一方、欧州中央銀行(ECB)も30日に理事会を開き、金利を引き下げると予想されている。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは0.62%高の10万1980.48ドル。イーサリアムは0.91%安の3131.57ドル。

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Chibuike reports on Breaking News, with a focus on finance and markets. He previously covered U.S. private equity firms, and holds master's degrees in journalism from New York University and Edinburgh Napier University.

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