空港や新幹線の駅まで最も遠いエリアは? 自動車での到達時間を可視化したマップが話題に「もはや最果てですね…」

空港・新幹線の駅までの自動車での到達時間を可視化したマップがSNS上で大きな注目を集めている。

「ちずらぼさんのアイデアをもとに、 空港+新幹線駅のマップを作りました!」

と件のマップを紹介したのはXアカウント「地図とかデザインとか」(@chizutodesign)。

こちらが話題の可視化マップ(加藤創さん提供)

関東から九州北部にかけた工業地帯「太平洋ベルト」など人口密集地帯や、一定の経済規模のある離島ほど空港や新幹線駅への到達時間が短いことを示すこのマップ。土地土地のアクセス事情を把握するする上で、非常に興味深い内容だ。

アカウントを運営する加藤創さんにお話を聞いた。

ーー今回のマップを作成された経緯を。

加藤:私は北海道に住んでいるのですが、道内で最も空港から遠い地域はどこか気になって計算したのがきっかけです。

以前に作成した可視化マップ(加藤創さん提供)

その後、全国版も作成し投稿したところ、「新幹線版も見たい」「新幹線と空港を組み合わせるとアクセスしづらい地域が見えるのでは」というコメントをいただき、「空港+新幹線駅のマップ」を作成しました。

ーー作成したマップからの気づきは?

加藤:全国に配置されている空港と新幹線駅によって、日本のほぼ全域で比較的良好な交通アクセスが確保されていることが可視化できました。

一方、四国西南部(高知県西部)や紀伊半島東部(三重県南部)など、周囲と比較するとアクセスに時間を要する地域も見えてきました。

ーー投稿に大きな反響がありました。

加藤:今回の分析では、OpenStreetMapの道路データと制限速度をもとに計算しており、渋滞や信号待ちは考慮していません。そのため、特に都市部では「実際にはこの時間では着かない」というご指摘をいただきました。

一方で、渋滞を考慮すると、今度は地方部で実情と合わなくなってしまい、都市部と地方部で異なる交通状況を一つのモデルで計算することの難しさを実感しました。

厳密に計算しようとすると道路ごとの実測走行速度データや渋滞情報などが必要になり、交通の分析は想像以上に奥が深いと感じました。

◇ ◇

SNSユーザー達から

「おお、足摺は日本の果てのひとつだと前々から思ってたんですけど、もはや最果てですね…」「予想&経験通り、紀伊半島東側の色はあまり変わらなかった…。明野空港欲しい。」

「近鉄特急を新幹線扱いにできないものか(志摩市と度会郡を見ながら」


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こちらが話題の可視化マップ(加藤創さん提供)

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