短期インフレ期待、23年10月以来の高水準に=NY連銀3月調査

米ニューヨーク連銀が14日発表した3月の消費者調査によると、短期インフレ期待が2023年10月以来の高水準に達した。写真は2017年12月、NY連銀ビルで撮影(2025年 ロイター/Eduardo Munoz)

[14日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀が14日発表した3月の消費者調査によると、短期インフレ期待が2023年10月以来の高水準に達した。個人の財政状況や雇用見通しに対する消費者のセンチメントが悪化している。

1年先のインフレ期待は3.6%と2月の3.1%から上昇した。食品と家賃の上昇加速を予測する一方、ガソリンと住宅価格の上昇は小幅になるとみられている。

3年先インフレ期待は3%と変わらずだった。5年先のインフレ期待は2.9%と前月の3%からわずかに低下した。

経済の行方に関する調査回答者の見解が広範に悪化する中、インフレに対する見方がまちまちであることが明らかになった。

消費者は将来の所得と収入の伸びが鈍化すると予想し、失業率の予想は20年4月以来の高水準に達した。

また、信用へのアクセスがより困難になっているとして、自分の財政状況をネガティブに捉える見方がわずかに増加した。株式が上昇するとの見方が22年6月以来の低水準に低下したことも判明した。

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