日経平均は反発、円高一服を好感 半導体株が堅調

 4月17日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比457円20銭高の3万4377円60銭と、反発して取引を終えた。東京証券取引所で2月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

[東京 17日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比457円20銭高の3万4377円60銭と、反発して取引を終えた。朝方に日米交渉後の赤沢亮正経済財政・再生相の発言が伝わり為替の円高進行が一服したことが好感され、日経平均はしっかりした展開が続いた。後場には台湾積体電路製造(TSMC)2330.TW>の決算発表を受けて半導体関連株が強含み、指数は大引けにかけて堅調な値動きとなった。

日経平均は前営業日比66円高と小幅高でスタートし、次第に上げ幅を広げた。訪米中の赤沢経済再生相は、米関税政策を巡るトランプ米大統領や米閣僚らとの初協議で為替は議論されなかったと述べた。今月中に再度協議することで合意したことも明らかにした もっと見る

朝方に141円台後半で推移していたドルは142円台に乗せ、円高進行が一巡。これが好感され、日本株もしっかりとした値動きとなった。物色動向としては、「大きく下げていた銘柄が買われて上昇していた銘柄が値下がりするなど、明確な方向感はみられない」(国内証券・ストラテジスト)との声が聞かれた。

日本株は買い一巡後は様子見姿勢が強まり小動きが続いたが、後場後半にTSMCの決算内容が伝わると半導体関連株が強含んだ。日経平均は一時458円高の3万4379円13銭まで上昇した。

TSMCの第1・四半期(1─3月)決算は、予想を上回る60%の増益だった もっと見る

TOPIXは1.29%高の2530.23ポイントで取引を終了。プライム市場指数は1.29%高の1302.17ポイントだった。東証33業種では、石油・石炭製品、保険、銀行など31業種が値上がり。水産・農林、倉庫・運輸関連は値下がりした。東証プライム市場の売買代金は3兆7410億9400万円だった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が2.55%高の645.86ポイントと、反発した。

一方、フジ・メディア・ホールディングス(4676.T), opens new tabが後場に急落し、5%超安で取引を終了。SBIホールディングス(8473.T), opens new tabの北尾吉孝会長兼社長が都内で記者会見し同社の改革に意欲を示したが、売りが先行した。

プライム市場の騰落数は、値上がり1183銘柄(72%)に対し、値下がりが398銘柄(24%)、変わらずが55銘柄(3%)だった。

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