ECBの方向性「明らか」、景気抑制的から中立的に-仏中銀総裁
William Horobin
欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁は31日、インフレ率が夏までに目標の2%へ持続的に低下する見通しで、経済成長が芳しくないことを踏まえれば、ECBが一段の緩和に向かうことは「明らか」だと述べた。
ECBは前日、4会合連続となる0.25ポイント利下げを決定。ディスインフレプロセスが順調に推移していることに自信を見せた。
ビルロワドガロー氏は、ロンドンでのイベントに出席し、「こうした『ディスインフレ的な減速』が見られる際、方向性は明らかだ。われわれの金融政策は景気抑制的から中立的に転換し、インフレが目標値にあることを確認しつつ緩やかな回復を支える必要がある」と述べ、「利下げの規模やペースは、私が言うところの『機敏な現実主義』やデータに依存するアプローチによって導かれるだろう」と続けた。
さらに「インフレに対する勝利宣言が視野に入っている」として、「この先、今夏までに2%のインフレ目標を持続的に達成できているだろう」との見方を示した。
原題:ECB’s Villeroy Says Direction Toward Further Easing Is Clear
(抜粋)
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