待望の復活遂げた小倉幸成「どアウェーで興奮した」開催国チリに挨拶がわりのカウンター封じ
MF小倉幸成(中央)
[9.30 U-20W杯GL第2節 日本 2-0 チリ サンティアゴ]
開催国チリとの完全アウェー戦のなか、途中交代でU-20ワールドカップの舞台に立った。U-20日本代表MF小倉幸成(法政大)は後半23分から投入された。「このどアウェーのなかで自分自身も興奮していた。W杯に出るのは初。この舞台でやれるということでそこはやるしかないという感じでやった」と振り返った。
パラグアイでの直前合宿を終え、チリ入りした後、コンディションを落としていた。「チリに来てコンディションのところがよくなかった」。1試合目はベンチ入りしたものの出番は来ず。大一番での2試合目チリ戦でも「正直使ってくれるとは思っていなかった」。だが、チームのピンチで出番が回ってきた。 2-0とリードした展開も、日本は後半途中から守勢に回った。「後半から押し込まれる時間もあったので、そういったところで自分がチームをコントロールできればと入った」。後半34分にはカウンターを始められそうになるが、冷静に詰めた小倉がタイトなタックル。持ち味の守備力でチリの攻撃を封じてみせた。 短い時間ではあったが、「デュエルは通用する」と世界の舞台で自身のプレーを確認できた。あとは自分の実力がどこまで通用するか意欲を燃やす。「攻撃の部分はもっと前を向いてプレーしたい。隣に大関友翔さんという素晴らしい見本がいるので近づけるように」。コンディションはもう万全だ。「目の前の試合にすべてを懸ける」と一試合ずつ全力を尽くすことを誓い、頂点を見据えていた。 (取材・文 石川祐介)●U-20ワールドカップ2025特集▶話題沸騰!『ヤーレンズの一生ボケても怒られないサッカーの話』好評配信中