カブスの〝赤ヒゲ男〟ジャスティン・ターナー来日直撃インタビュー 気になる日本選手も告白「彼らは素晴らしかった」

 東洋の島国はあらゆる意味で「アメージング」だったようだ。MLB開幕シリーズ(18、19日・ドジャース戦)のため、来日しているカブスのジャスティン・ターナー内野手(40)が初めて訪れた日本の印象について語った。大谷翔平投手(30)とややすれ違う形となったが、2022年まで9年間にわたってドジャースでもプレーしたMLBのスーパースター。赤毛のヒゲがトレードマークの〝レッドターン2〟が胸の内を独白した。(インタビュー・青池奈津子)

 ――日本で開幕を迎えることは 

 ターナー 考えてもいなかったよ。(今季からカブスと)契約した後に「日本で開幕するんだ!」って感じだった。 

 ――日本の印象は

 ターナー すごくいいね。契約が遅かったから、準備期間が短かったのは大変だったけど。

 ――観光は 

 ターナー いろいろ回ったよ。今日(16日)はディズニー(ランド)にも行った。朝のうちにちょっとだけ。「イッツ・ア・スモールワールド」が面白かったよ。「スター・ツアーズ」「ホーンテッドマンション」「カリブの海賊」にも乗ったよ。妻と一緒に行ったんだ。

 ――短時間で…

 ターナー 雰囲気を見たかった。レストランに行ったり、ゲームセンターで遊んだりもした。こっちはピート・クルーアームストロング(外野手=22)も一緒。東京タワーに行く予定だ。

 ――タイトだね

 ターナー そうなんだよ(笑)。また日本に来れる機会がいつあるか、わからないからね。できるだけ楽しもうと。

 ――気づかれるのでは

 ターナー ちょこちょこ。僕は髪の色がどうしても目立っちゃう。オレンジだから(笑)。

 ――ドジャースでの活躍をファンは覚えている

 ターナー ドジャース時代のターナーユニホームを着ている人をたくさん見る。クールだね。

元大リーガーの上原浩治氏(左)と記念撮影するジャスティン・ターナー

 ――東京ドームは 

 ターナー 雰囲気が最高。ファンの熱気が凄く、本当に野球が好きなんだなと感じる。打撃練習で面白かったのが、ジャイアンツの選手が打ったボールをファンがスタンドに戻していたこと。MLBだとボールはそのまま持ち帰れるから。

 ――練習では拍手も

 ターナー ああ、特にセイヤ(鈴木誠也)が打った時はすごかったね。柵越えを放つと〝ゴルフクラップ(控えめな拍手)〟をくれる。地響きみたいな歓声ではなく優しい感じだ。

 ――日本の選手は

 ターナー みんなすごく良い選手。規律があって、細かいプレーがしっかりしている。さっき巨人の練習を見ていたが、メジャーとはやり方が違う。とても整理された〝カオス〟だと思った。メジャーの打撃練習中は主に打撃だけ。でも、日本では外野手が打球を捕り、内野手もゴロ捕球の練習をする。ケージの後ろではティー打撃をしている。投手たちはセンターで自分たちのトレーニングを行ったり、キャッチボールをしたり…。

 ――印象の高い選手は  ターナー 15日に対戦した阪神の先発投手(門別)が良かったね。あとはあの選手(工藤)。97マイル(約156キロ)の速球とエグいスプリットを投げてた。あとは彼(岩崎)。86マイルくらいの速球なのにやたら速く感じたし、スピードの遅いチェンジアップが面白かった。初めて対戦する選手たちだから何が出てくるかまでは想像できていなかったが、彼らは素晴らしかった。

 ――阪神も何人かの日本人選手がメジャー入りを狙っている

 ターナー ああ、当然だろう。チームメイトとも話していた。今日(16日)の阪神の先発(才木)も素晴らしかった。タイガースの投手は全員素晴らしい。18イニングで5安打しか(実際は6安打)許していないんだよ。しかも無失点。恐らく皆が1球1球、気合を入れて次の大谷、山本、誠也、今永になりたいと頑張っていると思う。ここで自分の能力を見せ、メジャーに行けることを目標にしている(NPBの)選手は多いだろう。

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