【熊本地震】「わざとずれる設計?」SNSで話題の高速道路”大きな段差” 現場に入った専門家に真相を聞くと…想定外の事態が明らかに
今回の熊本地震では九州の交通網も大きな打撃を受けました。南北を結ぶ大動脈である九州自動車道などで大規模な被害が発生し、いまも通行止めが続いています。 【写真で見る】熊本地震で高速道路に大きな段差 阪神・淡路の教訓「落橋防止装置」破損の衝撃 なぜ、これほど損壊したのか。被災直後に現場へ入った専門家が指摘したのは、これまでの耐震設計の“想定を超える”事態でした。 ■阪神・淡路の教訓「落橋防止装置」破損の衝撃 九州の南北を結ぶ八代ジャンクション。NEXCO西日本によると、熊本地震の影響で、付近の3つの橋で損傷が確認されました。 九州道の川田橋。路面が大きく波打っています。 同じく九州道の片野川橋は、路面に段差ができ、そして、南九州道の妙見第一橋。橋の連結部分ががくんと落ちています。 地震による高速道路の被害といえば、31年前に起きた阪神・淡路大震災で、高速道路の高架が倒れ甚大な被害が出ました。 この地震をきっかけに、橋のつなぎ目には橋桁が落ちるのを防ぐ「落橋防止装置」の普及が進みました。 九州大学・地震工学研究室 梶田幸秀教授 「ここに見えているものが落橋防止装置で、普段はこの水色の道路部分と、この緑色の道路部分をつないでいる。横方向のずれを抑制して、落ちることを防いでいる」 こう話すのは、九州大学で橋の耐震を研究する梶田幸秀教授です。 NEXCO西日本によると、損傷した3つの橋すべてに落橋防止装置が備えられていました。 しかし、妙見第一橋を見てみると、落橋防止装置は破損した状態に。 九州大学・地震工学研究室 梶田幸秀教授 「落橋防止があろうがなかろうが、ここの被害だけに着目すれば、ほぼ(被害は)変わらなかったと思います」 ■路面の段差生んだ”想定外”の「断層変異」 梶田教授は地震の翌日に妙見第一橋を視察し、ある光景を目にします。 九州大学・地震工学研究室 梶田幸秀教授 「道路路面とこちらの道路路面で大きく鉛直方向にずれがあります。この道を奥に行くと、このような段差が見える状況。ちょうど橋の下を断層のずれが走っている。ここの地面が下がった分だけここも一緒に下がっている」