カナダ新首相就任、「米と協力」 早期議会解散との見方も

カナダ与党の自由党のマーク・カーニー党首(59)が14日、新首相に就任した。9日撮影(2025年 ロイター/Blair Gable)

[オタワ 14日 ロイター] - カナダ与党の自由党のマーク・カーニー党首(59)が14日、新首相に就任した。首相交代は9年超ぶり。

カーニー氏は宣誓後に記者団に対し「われわれはトランプ大統領を尊敬している。トランプ氏はいくつかの重要な問題を最優先課題に掲げており、われわれはその課題を理解している」と指摘。

同時に、トランプ氏とすぐに協議する予定はないとし、トランプ政権によるカナダ併合の議論は「狂気」だとも明言した。

ジョリー外相によると、カーニー氏は数日中にトランプ大統領と電話会談する計画。 もっと見る

カーニー氏は米国への対応を視野に入れ、トルドー現政権の半数程度となる24人の閣僚で内閣を再編する。

ただ、自由党関係者によると、カーニー氏は2週間以内に解散総選挙を呼びかけるとみられている。また、同氏が翻意すれば、野党は3月末に予定される信任投票で少数派の自由党政権打倒に向け団結するとしている。

カーニー氏はカナダ中銀のほか、イングランド銀行(英中銀)の総裁も務めた。実質的な政治経験がないまま、カナダ首相に就く初めてのケースとなるが、2カ国の主要7カ国(G7)中銀総裁を務めた経験から、自身がトランプ米大統領と相対するのに最も適した候補だと主張してきた。 もっと見る

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