《10~100倍株も?》「核融合発電」「小型原子炉」原子力テクノロジー競争がますます激化…そこへ食い込める「企業の実名」《未来技術銘柄54》(週刊現代)

人生が変わるほどの高騰銘柄には、今も昔も「新技術」にまつわるものが多い。未来の10倍株、100倍株が眠る、54の銘柄を一挙公開する。

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「核融合」開発競争が激化してゆく

ここまで見てきた「未来の技術」は、今後数年の近未来に実現・普及していくと予想されているものだ。これらが世の中で当たり前になった暁には、今とはケタ違いの電力やエネルギーが必要になることも間違いない。

そこで今、米国をはじめ先進各国が技術の粋を集めて、次世代エネルギーの開発に力を傾けている。中でも、熱い視線が注がれているのが、核融合発電小型原子炉などの新しい原子力テクノロジーである。

「AIの普及で巨大なデータセンターが必要になり、すでにガチンコの投資・開発競争が幕を開けました。OpenAI創業者のサム・アルトマン氏やソフトバンクは核融合ベンチャーの米ヘリオン・エナジー(非上場)に投資していて、'28年までに核融合炉を稼働するとの目標を掲げています」(前出・岡村氏)

核融合発電の研究開発には日本も取り組んでおり、部品製造を手がける企業に神島化学工業助川電気工業などがある。新生ジャパン投資代表の高山緑星氏が言う。

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「神島化学工業は、核融合炉に欠かせない高出力レーザー用の透明セラミックスを製造しています。'23年12月には大阪大学との共同研究をスタートし、話題になりました」

さらに前述したアルトマン氏は、AIの電力需要をまかなうために小型原子炉の開発にも進出。会長を務める米オクロは昨年5月に上場したばかりだが、今年に入って一時、上場時のおよそ5倍に株価が高騰した。

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「週刊現代」2025年3月8日号より

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