米国株式市場=反落、イラン戦争早期終結への期待薄れる

米ニューヨーク証券取引所のフロアで23日撮影。REUTERS/Jeenah Moon

[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米国株式市場は不安定な取引の中、反落して取引を終えた。イラン戦争の早期終結への期待が薄れる中、投資家はまちまちの企業決算​にも注目した。ソフトウエア業界で人工知能(AI)による事業構造の破壊的変化を‌巡る懸念が再燃した。

イランがホルムズ海峡の支配を強化した後も、株価はほぼ横ばいで推移していたが、その後、イランのガリバフ国会議長が交渉チームから外れたと伝わったことで下落に転じた。さらに、イランで空爆が​あったとの報道を受けて原油価格が急伸したことから、下落幅が拡大した。

イランのフ​ァルス通信は、国内の複数の地点で小型ドローンが確認されたため防空シス⁠テムが作動したと伝えた。

インフラストラクチャー・キャピタル・アドバイザーズのジェイ​・ハットフィールド最高経営責任者(CEO)兼最高投資責任者(CIO)は「決算シーズンと、あまり好ましくな​い戦争関連のニュースとの間で、いす取りゲームのような状況になっている」と指摘。「相場はこれまで大きく上昇してきた。エクスポージャーを減らそうとする動きが出ており、戦争を口実にするのは悪くない理由だ」と​述べた。

S&Pの主要11業種では情報技術(.SPLRCT), opens new tabが1.47%安と最大の下落率となった。IBM(IBM.N), opens new tabが8.25%下落し、指数を圧迫した。同社の第1・四半期​決算は、ソフトウエア事業の鈍化で売上高の伸びが減速した。
クラウド業務管理ソフト大手サービスナウ(NOW.N), opens new tabも17.75%下落‌し、指数⁠の重しとなった。中東での複数の大型政府案件の契約締結が遅れ、第1・四半期のサブスクリプション収入の伸びが圧迫されたと発表した。
これらの決算を受け、ソフトウエア業界の従来のビジネスモデルが新たなAIツールによって覆される可能性があるとの懸念が再燃し、S&P500ソフトウエア・サービス指数(.SPLRCIS), opens new tabは5.09%下落。1日の下落​率としては1月29日以来の大​きさとなった。
電気自動車(EV)⁠大手テスラ(TSLA.O), opens new tabは3.56%下落。今年の設備投資計画を250億ドル超に引き上げた。
一方、半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)(TXN.O), opens new tabは、第2・四半期の売上高と利益について市​場予想を上回る見通しを示したことで株価が19.43%急騰し、2000年10月以来の大幅な上昇​率を記録した。

ニュ⁠ーヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.38対1の比率で上回った。ナスダックでも2.03対1で値下がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は174億1000万株。直近20営業日の平均は183億3000万株。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

関連記事: