NATO事務総長「揺るぎない支援」再表明、オデーサとモルドバ訪問

北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は15日、ウクライナのゼレンスキー大統領と共にウクライナ南部オデーサを訪問し、NATOの揺るぎない支援を改めて表明した。(2025年 ロイター/Nina Liashonok)

[ブリュッセル 15日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は15日、ウクライナのゼレンスキー大統領と共にウクライナ南部オデーサを訪問し、NATOの揺るぎない支援を改めて表明した。

ルッテ氏はゼレンスキー氏との共同記者会見で「NATOはウクライナと共にある」と改めて表明。「ここ数カ月間、一部でNATOの支援に対する疑問が示されていることは承知しているが、疑いの余地はなく、NATOの支援は揺るぎない」と述べた。

また、トランプ米大統領がロシアとウクライナの双方と実施している和平についてゼレンスキー氏と協議したと言及。ロシア軍が13日にウクライナ北東部スムイ州の州都スムイを弾道ミサイルで攻撃したことに触れ、交渉は容易ではないとの見方を示しながらも、「われわれは皆、トランプ大統領の和平に向けた取り組みを支持している」と語った。 もっと見る

トランプ氏はこれまで、ロシア・ウクライナ戦争はゼレンスキー氏が開始したと主張。これについてルッテ氏は「ロシアが侵略者であり、ロシアがこの戦争を始めたことに疑いの余地はない」と述べた。

ゼレンスキー氏はルッテ氏との会談について、ウクライナの防空システム強化を中心に協議したとXに投稿。「迎撃ミサイル『パトリオット』は防空用の兵器だ。ウクライナは供与を要請しているのではない。購入する用意がある」とした。

旧ソ連構成国でウクライナに隣接するモルドバのサンドゥ大統領によると、ルッテ氏は地域の安全保障を協議するため、モルドバも訪問した。

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