【マッチレポート】J1-24[H] FC町田ゼルビア戦『負けは負けだ』(25.7.21)
2025年7月20日(日) J1第24節 東京ヴェルディ vs FC町田ゼルビア 18:03キックオフ 味の素スタジアム [入場者数]22,217人 [天候]晴、弱風、気温29.6℃、湿度72%
東京V 0‐1 町田 前半:0‐0 後半:0‐1 [得点] 0‐1 菊池流帆(63分)
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。
●東京Vスターティングメンバー GK1 マテウス DF6 宮原和也 DF23 綱島悠斗 DF3 谷口栄斗 MF19 松橋優安(69分 福田) MF7 森田晃樹 MF16 平川怜(79分 食野)※相手チームの脳震盪交代による追加交代枠 MF22 翁長聖(90+6分 林) FW8 齋藤功佑(90分 川﨑) FW9 染野唯月(69分 白井) FW40 新井悠太(90分 熊取谷)
(ベンチメンバー:GK21長沢祐弥。DF2深澤大輝、4林尚輝。MF14福田湧矢、17稲見哲行、20食野壮磨。FW25熊取谷一星、27白井亮丞、37川﨑修平)
監督 城福浩
■およそ3分の監督会見
味の素スタジアムの会見室に入ってきた城福浩監督は、極めて簡潔に試合を振り返った。
「サポーターには本当に悔しい思いをさせました。際(きわ)のところや中断したときに一番得点が動くといった、肝心なところをまだ伝えきれていない。自分の至らなさです」
質疑応答。僕は、前半は相手にほぼ何もさせなかったこと、FC町田ゼルビアの強みとするサイドアタック、ウイングバックを封じた対応について訊いた。
「今日は相手のほうがいいサッカーをやったということではないでしょうか」
かみ合わない回答に、場の空気がピシーッと凍りつく。われながら、つまらぬことを訊いた。いまさらそれを話して、どうなるというのか。
では、1点ビハインドとなってからゴール前の崩し、チャンスメイクにおいて食い違いが散見された原因については。
「町田の選手ほどの経験があれば、あの試合展開において1点の重みを充分にわかっていると思います。そこをこじ開けていく力が、われわれにはまだないということ」
続いて、町田を混乱させ、前半の決定機創出につながった右サイドのローリングに関する質問が出る。
「決めきれない甘さと、そういった状況だからこそのリスタート。相手のリスタートでしか危険を感じていませんでした。頭部の接触プレーで中断したあの瞬間の空気感、あれだけボールが空中に浮いていて誰もシュートブロックにいかない。あの甘さしか、いまは頭にありません。前半、われわれが日々目指してやっていることを、あれでやれたと言えるのか。僕はそう言いたくないです」
締めて、およそ3分。サッカーの魅力や奥深さ、不条理を含めて豊かな言葉で語る指揮官はそうして席を立つ。東京ヴェルディの監督就任から、一、二を争うほど短い時間に終わった。
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