物理キーボード搭載スマホ「Blackberry」を魔改造してRaspberry Pi CM5を詰め込んだ携帯Linuxマシンに作り替えるプロジェクト「HackberryPi_CM5」

動画

古くなったBlackberryの物理キーボードを流用し、独自設計のボディにRaspberry Pi Compute Module 5(CM5)を詰め込んで携帯型Linuxマシンに作り替えるプロジェクト「HackberryPi_CM5」がGitHubにて公開されています。

GitHub - ZitaoTech/HackberryPiCM5: An ultra portable handheld Linux device using Raspberry CM5 unit as Core with 4" 720X720 TFT Touch display and the original blackberry keyboard

https://github.com/ZitaoTech/HackberryPiCM5 HackberryPi_CM5の外形寸法は143.5×91.8×17.6mm。重量は306グラムで、上部と下部はアルミニウム製です。

内部はこんな感じ。プロセッサやI/O管理にはCM5を使い、NVME SSDスロットやHDMIポート、複数のUSB Type-Aポートなども備えています。

背面にはiPhoneのMagSafeに似た形状のマグネットを搭載しており、各種アクセサリを装着可能。ただし、無線充電には対応していないので「モバイルバッテリーを背面に装着して、短いUSBケーブルで有線給電する」というユニークな使い方になります。

その他、詳しいスペックは以下の通り。

SBC Raspberry Pi Compute Module 5 CPU BCM2712、クアッドコア Cortex-A76 (ARMv8) 64 ビット SoC @ 2.4GHz デュアルスピーカー Bluetooth接続のデュアルスピーカー 2242 NVMEスロット 2242 SSDまたはHalio AIアクセラレータカードをサポート RTCバッテリー RTC機能用のCR927電池スロット メタルボディ アルミニウム製の前面プレートと背面プレート、3Dプリントされた中央部分 画面 4インチ 720x720 高解像度TFT、マルチタッチ対応 USBポート USB 3.0ポート×2 HDMIポート フルサイズのHDMIポート×1 電池のタイプ 5000mAh LiPoバッテリー バッテリー寿命 待機時約5時間、通常使用時3~4時間 バッテリー電圧測定 I2Cベースのバッテリー電圧測定 バックプレートのマグネット iPhoneのMagSafeに似たマグネットでアクセサリを装着可能 キーボードとマウスのコンボ オンボードコンボ、BlackBerry Q10、Q20、または9900キーボードをサポート カスタムキーマップ VIAL経由で設定可能  充電率 USB Type-C経由で1.5A~2A、2~3時間でフル充電 I2Cポートエンブレム 外部センサー用のオンボードStemma I2Cポート

設計図などがGitHubで公開されているため、各自でカスタマイズできる点が特徴です。例えば、以下は公開されているHackberryPi_CM5の3Dモデルで、こうしたデータを参考に自分でパーツを改造できます。

以下の動画で実物を見ることができます。

HackberryPi CM5 はポータブルで機能満載のパワフルなデバイスでしょうか? - YouTube

制作者いわく、本製品の開発目的は「Linuxを搭載した携帯型コンピューターを構築し、ユーザーがLinuxへの理解を深めるとともに、ハードウェア・ソフトウェア・Linuxカーネルのアーキテクチャを探求できるようにすること」とのことです。

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