PHP脆弱性で「トレンドマイクロ」が逆行高…日経平均急落でも買われたサイバーセキュリティー関連5銘柄(ニューズウィーク日本版)

相次ぐ情報漏洩に続いて起きたPHP脆弱性の問題。関連銘柄の株価は。 Adobe Stock

※あのニュースはどんな業界に影響するのか、あの企業の株価が動いたのはなぜか……。連載「ニュースで読み解く!注目株」では、株式市場を知り尽くした執筆陣が、いま注目すべき銘柄や相場の展開を解説します。 

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10月22日の東京株式市場では、アメリカ市場のハイテク株安や半導体関連株の急落が重荷となり、日経平均株価は前日比1,713.40円安(終値62,907.84円)と大幅に反落しました。

市場全体でリスク回避の姿勢が強まるなか、逆行高を演じて猛烈な買いを集めたのが、サイバーセキュリティー関連銘柄です。全体相場が崩れる局面でも、テーマ性と需要の確かさを背景に資金が向かった格好です。


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サイバーセキュリティーは、景気の良し悪しにかかわらず企業や公的機関が支出を維持せざるを得ない「必須インフラ」として、強いディフェンシブ性を備えています。AIエージェントの普及やクラウド利用の拡大は、今後も不可逆的に新たな防衛需要を生み出し続けると見込まれます。そのため中長期で見れば、セキュリティー投資は企業経営に欠かせない支出として定着していくと考えられます。一方で、短期間の急激な値動きには警戒が必要です。国内のセキュリティー関連銘柄は時価総額1000億円未満の中小型株が多く、突発的なニュースで資金が集中して急騰しやすい反面、過熱感から利益確定売りに押されて反落するリスクもあります。成長株が中心のため、アメリカの長期金利上昇などマクロ環境の急変にも注意が必要です。投資にあたっては、テーマ性や急騰に飛びつくのではなく、製品別ARR(年間継続収益)の伸びやライセンス更新率、継続的な利益成長の裏付けを確認しながら、調整局面での押し目を丁寧に拾う選別姿勢が有効です。[筆者]山下耕太郎(やました・こうたろう)/トレーダー、金融ライター

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