「iPad mini」きょう発売 シリーズ初の防水と有機EL 「iPhone Duo」との価格差、誰向けか【まとめ】

 Appleは小型タブレット「iPad mini」を11月6日に発売した。直販価格はWi-Fiモデルが11万9800円(税込、以下同)から、Wi-Fi+Cellularモデルが14万4800円からだ。前世代から約2年ぶりの刷新となり、シリーズ初となるIP67等級の防水・防塵(じん)対応や有機ELディスプレイの採用、薄型軽量化など、大幅な進化を果たした。

薄型軽量化と有機ELディスプレイを搭載して刷新された新型「iPad mini」

 新型iPad miniは、ベゼルを24%細くしたことで本体サイズをほぼ維持しつつ、ディスプレイサイズを8.5型へ拡大した。新たに採用された有機EL(Super Retina XDRディスプレイ)は、ピーク輝度が前世代比2倍以上の1200ニトに達し、最小輝度1ニトや屋外での映り込みを抑える「Nano-texture」ガラス(256GB/512GBモデルで選択可能)にも対応する。

 また、密閉ボディー設計を採用したスピーカー技術「Acoustic Display」により、音質向上とともに水深1mで最大30分間の耐水性能(IP67)を実現した。Appleでハードウェアエンジニアリング担当バイスプレジデントを務めるデイブ・パクラ氏は、「驚くほど薄く軽量になったデザイン、美しい新型OLEDディスプレイ、驚異的にパワフルなA20 Pro、そして耐水性能と防塵性能を備えた新しいiPad miniは、完全なiPadの体験を手のひらで楽しみたいユーザーに向けて、飛躍的な進化を遂げた」と語る。

 プロセッサには2nmプロセスで製造された「A20 Pro」を採用し、AI処理性能は前世代比で最大4.5倍、グラフィックス性能は最大2.7倍向上した。ただし、ストレージ容量によってCPUコア数やNeural Engineの構成が異なり、128GB/256GBモデルは5コアCPU・16コアNeural Engine、512GBモデルは6コアCPU・デュアル16コアNeural Engineを搭載する点には注意が必要だ。

最新のA20 Proプロセッサを搭載しグラフィックス性能やAI性能が大きく向上した

 10月に登場したApple初の折りたたみスマートフォン「iPhone Duo」は、開いた状態で新型iPad miniに近い薄型軽量設計を持ち、A20 Proを搭載する。しかし、開いた状態の画面は7.6型とiPad mini(8.5型)より一回り小さく、価格も最小構成で36万4800円からとなっており、新型iPad miniのWi-Fiモデルの最低構成と比較した場合、24万5000円の価格差がある。

Apple初の折りたたみスマートフォン「iPhone Duo」との違いが分かるスペック比較表詳細はこちら

 デイブ・パクラ氏が「iPad miniは、その抜群の持ち運びやすさや、パフォーマンス、ディスプレイによって、クリエイターやスモールビジネスの経営者から、医師、現場で働く作業員、ゲーマーまで、幅広いユーザーに愛されている」と述べる通り、本機が想定する用途は明確だ。

 1台でスマートフォンとタブレットを兼ねたいユーザーやカメラ性能を重視する層にはiPhone Duoが適しているが、手持ちのスマートフォンを変えずに、水回りや屋外で電子書籍・動画鑑賞を楽しみたいユーザーや、Apple Pencil Proによる筆圧感知込みの手書き入力を活用したいクリエイターには新型iPad miniが最適だ。高いパフォーマンスを備えた小型タブレットをコストを抑えて導入したいユーザーにとって、極めて魅力的な選択肢といえる。

  • ディスプレイ:8.5型 有機EL(Super Retina XDR)
  • プロセッサ:A20 Pro
  • メモリ:8GB
  • ストレージ:128GB/256GB/512GB
  • サイズと重量:約 134.7(幅)× 206.0(高さ)× 5.4(厚さ)mm/重さ 255g

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