スペイン現地紙が久保建英にかける期待「今季、もう言い訳せずブレイクしなければいけない。ソシエダは彼が先発しない方が勝率が高い」

【欧州・海外サッカーニュース】『アス』紙編集長、久保建英への期待を綴る。

スペインのスポーツ紙『アス』が、レアル・ソシエダMF久保建英に対して、厳しい論調でもって期待をかけている。

ラ・リーガ第1節、敵地メスタージャでのバレンシア戦(1-1)では、ペナルティーエリア手前からの強烈なグラウンダーのシュートでチームを同点に導いた久保。『アス』の紙面上でレアル・マドリーの戦術分析ほか、ラ・リーガで毎節2強以外の活躍選手を取り上げるコラムを執筆するハビエル・シジェス副編集長は、後者のコラムで日本代表MFを扱った。

シジェス副編集長はMFマルティン・スビメンディも退団したソシエダで、久保こそがチームを背負い、継続的に活躍を見せる必要があると説いた。

「ソシエダはイマノル、スビメンディが去り、代わりにセルヒオ・フランシスコ、ゲデスが到着し、そして久保が在籍し続けている」

「この日本人はソシエダにとって最大の資産だ。現在24歳の彼は今季、フットボール面で完全なブレイクを果たさなければならない。必要なのは継続的に結果を出すことだ。彼は自己反省も、自分自身に高い要求を課すことも怠ってはならない」

先には公の場で、ソシエダに対して「チームを勝利に導く選手」の補強を要求し、物議を醸した久保。シジェス氏はその要求を「言い訳」とみなして、久保自身がチームを牽引する絶対的存在になるべきと主張した。

「久保は今夏の補強が足りていないと公然で非難を行ったが、ラ・レアルにとってそれは不愉快なことであったようだ。彼は日本ツアーで、いつもの誠実さでもって『僕たちにはシルバみたいにチームを勝利に導く選手が必要だ』と話していた。だが、久保は自分自身にも目を向けなくてはいけない。言い訳をやめて、その底知れぬポテンシャルを引き出しきれていないことを自覚しなければいけないのだ。彼が先発ではないとき(勝率47%)の方が、彼が先発のとき(42%)よりも良い記録を残しているのは暗示的だ」

「久保は極上の選手だが、しかしキャリアの最盛期を迎えるにはシーズンを通して活躍することが必要となる。いずれにしろバレンシア戦で見せつけたように、久保の強烈な影響力を疑う者は誰もいない。彼は最も違いを生み出せる選手であり、セルヒオ・フランシスコが終盤に交代させた後、その不在を痛感することになった。あの交代は早過ぎた」

「彼はいつも素晴らしいスタートを切る。ここ4シーズンの開幕戦の内、3試合でゴールを決めているのだから。そして今こそ、力強く、その勢いを継続させるときなのだ」

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