話題株ピックアップ【夕刊】(1):QPS研究所、Gセキュリ、ネットプロ
QPS研究所 <日足> 「株探」多機能チャートより
■Gセキュリ <4417> 3,475円 +205 円 (+6.3%) 本日終値
グローバルセキュリティエキスパート<4417>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。同社は25日、じもとホールディングス<7161>傘下のきらやか銀行と、地方企業へのサイバーセキュリティーサービスの提供に関して業務提携したと発表。これが引き続き材料視されているようだ。この業務提携は、きらやか銀行が商圏とする山形県の企業約5万2000社に対し、サイバーセキュリティーサービスの提供を目指すもの。地方都市へのサービス提供を加速する取り組みで、更に他の地方都市への展開の足掛かりになるとしている。■ヤマト <1967> 2,164円 +116 円 (+5.7%) 本日終値
ヤマト<1967>が大幅反発。午後3時ごろ、自社株280万株(消却前発行済み株数の10.40%)を9月10日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお消却後の発行済み株数は2412万7652株となる。■インテグラル <5842> 4,005円 +195 円 (+5.1%) 本日終値
インテグラル<5842>が急伸。この日、ロイター通信がTOPPANホールディングス<7911>傘下の半導体フォトマスクメーカー、テクセンドフォトマスクが年内の新規株式公開(IPO)を目指し、「9月初旬にも金融庁に有価証券届出書を提出することが分かった」と報じた。テクセンドフォトマスクにはTOPPANが50.1%、インテグラルが49.9%出資している。インテグラルは保有株の一部を売却する見通しだとも伝えており、報道に反応した買いが株価を押し上げた。TOPPANの株価は朝安後に切り返している。記事によると、上場時の時価総額は300億円規模を目指すとしている。■ネットプロ <7383> 908円 +37 円 (+4.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
ネットプロテクションズホールディングス<7383>が大幅高で3日ぶりに反発。午前10時ごろ、同社の後払い決済サービス「atone」が、ソニーペイメントサービス(東京都港区)の決済サービス「オンラインID決済」とシステム連携すると発表しており、これを好感した買いが入った。今回の連携により、ソニーペイメントサービスの加盟店は「atone」の導入が容易となり、運用負荷が軽減されることになる。両社は23年6月にパートナー契約を締結し、営業面で連携してきたが、今後は決済サービスを通じて協働を加速するとしている。■しまむら <8227> 11,090円 +435 円 (+4.1%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
しまむら<8227>が反発。25日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の月次売上速報で、主力のしまむら業態の既存店売上高が前年同月比1.2%増と5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。酷暑や大雨、カムチャツカ半島付近の巨大地震による津波警報などの影響を受けたものの、婦人アウター衣料や服飾雑貨が売り上げを伸ばした。婦人アウター衣料では5分袖や7分袖のTシャツの好調に加え、トレンドのチェック柄のシャツやワンピース、スカートなどの秋物が売れ筋となった。また服飾雑貨では、高気温が継続したことで日傘や帽子、アームカバーが伸長した。■ハピネット <7552> 6,770円 +240 円 (+3.7%) 本日終値
ハピネット<7552>が反発し、上場来高値を更新した。SBI証券が25日、ハピネットの目標株価を6180円から9690円に増額修正した。投資判断は「買い」を継続している。「Nintendo Switch 2(ニンテンドースイッチ・ツー)」が6月に発売されたことに伴い、ハピネットにとっては採算性の高いゲームソフトの販売拡充が予想されると指摘。足もとでモメンタムが良好なトレーディングカード市場を背景にバリュエーションに対する評価も上昇していると指摘する。同証券はハピネットの27年3月期営業利益予想を従来の144億500万円から159億9700万円に引き上げた。■技術承継機構 <319A> 5,250円 +160 円 (+3.1%) 本日終値
技術承継機構<319A>が続伸。同社は25日の取引終了後、電源機器の設計・製造・販売を行うアルファーシステム(長野県飯田市)の発行済み株式の100%を取得し子会社化すると発表。これが株価の支援材料となったようだ。取得価額は非開示。アルファーシステムの25年3月期の売上高は4億7800万円、最終利益は6000万円。技術承継機構はアルファーシステムを含む譲受先の経営支援を引き続き進めるとともに、更なる譲受機会の検討を推進していく。■第一実業 <8059> 2,674円 +77 円 (+3.0%) 本日終値
第一実業<8059>が11日ぶりに反発。この日、世界最大級の新エネルギー総合展である「第24回 SMART ENERGY WEEK 秋」内の「SMART GRID EXPO」の特別企画である「ESS-Energy Storage System-World-エネルギー貯蔵技術ワールド」において、新たな蓄電池の接続方法である「DCリンク」のコンセプトモデルを展示すると発表したことが好感された。「DCリンク」は太陽光発電を直流のままダイレクトに蓄電する新しい接続方法で、現在日本で一般的に設計される従来型のACリンクと比べ、10%以上の生涯売電収入の増加が見込める技術。より効率的な充放電による売電収益の増加と初期投資の低減を可能にすることから、特にFIP(フィードインプレミアム)制度への移行を検討している事業者には、同技術が収益性の向上と事業の安定化に貢献するメリットを体感できるとしている。■ユカリア <286A> 928円 +18 円 (+2.0%) 本日終値
ユカリア<286A>が反発。25日の取引終了後、ツナググループ・ホールディングス<6551>との戦略的業務提携契約に基づく共同事業の第2弾として、ユカリア子会社のクラーチに対する採用支援を9月に開始すると発表しており、好材料視された。クラーチは、ツナググループによるアセスメントを通じた採用活動の評価、及び効率化と強化に向けた施策の提案・支援を受けることで、持続可能な人材基盤の構築を図る。これにより、共同事業の領域を医療業界から介護業界へ拡大することになる。なお、同件が25年12月期業績に与える影響は軽微としている。 株探ニュース