【巨人】延長12回引き分け 8回に同点に追いつくもDeNAの救援陣から勝ち越せず
◆JERA セ・リーグ DeNA3―3巨人=延長12回引き分け=(8日・横浜)
巨人がDeNAと延長戦で引き分けた。先発の井上温大投手は4回に3連打で2点を失ったが、その後は立ち直り6回まで投げ6安打2失点と粘投。打線はDeNAの先発・ジャクソン投手に6回まで1得点と苦戦したが、8回に同点に追いつき延長戦へ。そのまま、両チームとも得点できず延長12回引き分けに終わった。
巨人は1回2死から吉川尚輝内野手が右前打、岡本和真内野手は中前打で続き、ヘルナンデス外野手が四球を選んで満塁とジャクソンを攻めたが、甲斐拓也捕手は中飛に打ち取られ、先制のチャンスを逃した。
井上は1回1死から2番に入る牧秀悟内野手に右翼線二塁打、佐野恵太外野手を四球で歩かせ一、二塁とされたが、筒香嘉智外野手を空振り三振、宮崎敏郎内野手を右飛に打ち取り、無失点で切り抜けた。
2回の巨人はスタメン出場の先頭・中山礼都内野手が左前打で出塁したが、二塁盗塁失敗と門脇誠内野手の見逃し三振で三振ゲッツーとなり無死の走者を生かせなかった。
井上は2回、先頭の山本祐大捕手に左翼フェンス直撃安打(単打)を打たれたが、蝦名達夫外野手を三ゴロ併殺打、森敬斗内野手には左前打されたが、ジャクソン投手を見逃し三振に打ち取り無失点。3回は1番からの好打順を3者凡退に抑えた。
4回の井上は、先頭の香嘉をカウント0-2と追い込みながら中前打で出し、宮崎には左翼線を破る二塁打を打たれ無死二、三塁のピンチ。続く山本に左前適時打を許し、2点を先取された。
調子を上げたジャクソン3回から5回まで1人の走者も出せなかった巨人が6回にようやく反撃。2死から吉川尚輝内野手が右翼フェンス直撃の二塁打で出塁すると、1回に開幕から10試合連続ヒットとなる中前打の4番・岡本和真内野手が左翼線を破る二塁打を放ち、1点を返した。
1点を追う巨人は7回、DeNAの2番手・山崎康晃投手から甲斐が左翼線二塁打でチャンスを作ったが、中山は見逃し三振、門脇は右飛、代打・大城卓三捕手は遊ゴロに終わり、好機を生かせなかった。
巨人が7回にDeNAに追加点を許した。2番手でマウンドにあがったケラー投手は先頭の蝦名に左翼線二塁打、森敬はスリーバント失敗の空振り三振。ここで代打・度会隆輝外野手が告げられると、ケラーに代わって3番手で中川皓太投手が登板。中川は度会を右飛に打ち取ったが、梶原昂希外野手には死球で2死一、二塁となり、牧に左前タイムリーを打たれ3点目を奪われた。
巨人が8回に同点に追いついた。
DeNAの3番手・伊勢大夢投手に2死から吉川尚輝内野手がこの試合3安打目となる二塁内野安打で出塁すると、岡本和真内野手も3本目のヒットとなる右中間フェンス直撃の二塁打で続き、吉川が生還。ヘルナンデス外野手の四球で2死一、二塁となったとところで、甲斐拓也捕手が右前にはじき返し、二塁から岡本が帰り同点とした。
8回は大勢投手が無失点で抑え、9回は高梨雄平投手が登板。先頭の森敬を四球で歩かせ、送りバントで1死二塁。梶原は空振り三振、牧は申告敬遠での2死一、二塁で佐野はバットを折りながら二塁内野安打。2死満塁と最大のピンチを迎えたが、筒香を一ゴロに仕留め、踏ん張った。延長10回は田中瑛斗投手が登板し、1死から山本に右翼線安打されたが、代走・林琢真内野手への一塁けん制が悪送球になり、二塁を狙った林が岡本の好コバーで二塁でアウトとなり、サヨナラのピンチをしのいだ。
巨人は延長11回、10回から救援したDeNAの5番手・ウィック投手に先頭のヘルナンデスが死球。代走に増田大輝内野手が起用された無死一塁で甲斐は二ゴロ、代打・オコエ瑠偉外野手は空振り三振、門脇が詰まりながら右前打し2死一、二塁としたが、途中出場の坂本勇人内野手は投ゴロに倒れ、勝ち越せなかった。
延長11回は横川凱投手、延長12回はマルティネス投手が登板しいずれも3者凡退に抑え、勝ち越しを許さなかった。