「明日、何番でいく?」日本ハム・松本剛が叱られた新庄剛志監督のDM…申し子が語る“新庄野球の真髄”「できないと思うことは結構ある。でも…」(Number Web)

 松本剛は新庄剛志監督から叱られたことがある。 「大航海」をスローガンに掲げたファイターズは2024年、6月に入ると嵐のなかでの航行がつづいた。交流戦の後、黒星が重なって一時は5位まで転落したが、7月後半に入ると持ち直した。だが、松本剛のバットは湿ったままで、22年の首位打者に輝いた実力者の打率はついに2割5分を下回ってしまった。  新庄からインスタグラムのDMが届いたのは、そんなときだった。 《明日、何番でいく? 》  俊足巧打が売りの松本剛は安打こそが自らの価値を示すよりどころだった。  だが、ノーヒットが何試合もつづいて自信を失いつつあった。  松本剛は返信した。 《下位打線がいいと思います》  すると新庄から返事が届いた。 《お前がそんな気持ちじゃチームは勝てない》  メッセージを受け取った松本剛は弱気になっていた自分が恥ずかしくなった。  そして、DMはこうつづいていた。 《1番でいくぞ》  新庄のDMは打順の希望を聞くというより、鼓舞しようとしたのだろう。松本剛はプロ13年目の24年、31歳のシーズンを迎えていた。同い年の同期入団で、ホークスに移籍していった近藤健介からファイターズの選手会長を受け継いで2年目。チームリーダーは不調のときほど仲間たちにその背中を見られている。白い波頭を切り裂く帆船の舳先として、常に先頭に立たねばならないのだ。松本剛は思い直した。 「新庄さんはどんなときでもプラス思考、ポジティブです。どんな状況に置かれても前を向いて、たとえスタメンを外れたとしてもベンチでやるべきことが絶対にあるということに気づかせてもらいました」

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