米株下落はテクニカルな調整、金融政策で弱気相場は回避へ-BofA
Sagarika Jaisinghani
米国株の下げは新たな弱気相場の入り口というよりもテクニカルな調整だと、バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジスト、マイケル・ハートネット氏が指摘した。政策の介入を促す可能性が高いとみている。
ハートネット氏はS&P500種株価指数に対して、5300での買いを推奨する。これは13日終値を4%下回る水準だ。同氏によれば、資産ポートフォリオから株式がさらに流出し、ファンドマネジャーらの運用資産に占める現金の比率が4%を上回り、米ハイイールド社債のスプレッドが400ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)まで拡大する場合においては、5300という水準は売り終了を示唆する。
ハートネット氏はリポートで、「これは米国株の弱気相場ではなく、調整と言えよう」と述べ、「株式の弱気相場はリセッション(景気後退)を脅かすものであり、新たな株価下落はトレーディングや金融政策の転換につながるだろう」と述べた。
S&P500種は2月の高値から10%下げて調整局面に入った。世界的な貿易戦争の脅威も顧みないトランプ米大統領の政策によって、米国はリセッションに陥るとの懸念が背景にある。
直近の高値から20%下げると株価は弱気相場とされる。
来週は米連邦公開市場委員会(FOMC)会合が行われる。スワップ動向によれば、6月までは追加利下げは想定されていない。
BofA's Hartnett says buy the index at 5,300 points
Source: Bloomberg
原題:BofA Sees Policy Moves Keeping Stocks From Entering Bear Market
(抜粋)
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