エヌビディア、売上高・利益過去最高でさらなる株高か?
●エヌビディアの四半期決算が売上高・利益過去最高
米半導体大手のNVIDIA(エヌビディア)が27日に2025年5-7月期決算を発表。売上高は前年同期比56%増の467億3000万ドル(約6.9兆円)、最終利益が同59%増の264億2200万ドル(約3.9兆円)となり、四半期としての過去最高となった。
【こちらも】巨額赤字で苦境! インテルの復活はあるのか?
トランプ米政権は、4月に中国向けGPU「H20」の販売を禁止。エヌビディアでは、四半期で80億ドルの売上が失われると予想していたにもかかわらず、相変わらずに好決算だった。
AI(人工知能)ブームへの期待は高まるばかりだが、AI・半導体・エヌビディアブームはまだまだ続くのだろうか?
●株価は下落
決算発表前の27日(日本時間28日午前)の株式市場は、S&P500が続伸し、過去最高値を記録した。
H20の売上高が落ち込む中で、売上高・EPSともに予想を上回ったにも関わらず、時間外取引ではエヌビディアの株価は下落している。
中国市場における売上の不透明感や、データセンター部門の売上が2期連続で市場予想を下回ったことが、株価の下落要因となった。
28日の日経平均は、エヌビディアの好決算が好感されて前日比300円超の上昇となった。
●今後の株価はトランプ大統領次第?
今回のエヌビディアの決算は、世界中の投資家が固唾を飲んで見守っていたと言っても過言ではない。米国の景気減速が示唆され、9月にはFRBの利下げもほぼ確定という状況で、エヌビディアの決算が今後のあらゆる方向性に影響する。
今回の好決算は、改めて半導体の需要が高く、エヌビディアの強さを大きく印象付けた。一方で、もしH20を含めた中国需要を取り込めたなら、さらなる好決算が期待されたという失望感も入り混じって、株価の重荷となったようだ。
今後、エヌビディアの株価に対する上昇期待は、トランプ大統領の動向次第ということになる。
トランプ関税に一喜一憂はしなくなったが、米中関係はいまだに不透明感があり、一寸先は闇だ。
エヌビディアについては好決算が当たり前、市場予想を上回るだけでは上昇要因になりづらくなっており、当面はトランプ大統領の動向が株価のカギを握りそうだ。(記事:森泰隆・記事一覧を見る)