空の上にはゴミだらけ。倍々ゲームで日々増え続けるスペースデブリ

Image: Vadim Sadovski / Shutterstock

スペースデブリというとなんかいい感じに聞こえますけど、要はゴミですからね。人間は、地球だけでなく宇宙にまでゴミを捨てまくっているようです。

地球の軌道上はゴミだらけ

いま我々がこうして使っているインターネットも、地球の周りを飛んでいる人工衛星のおかげ。しかし、その一方で機能停止した衛星やロケットの残骸が宇宙ゴミ(スペースデブリ)として増加しているという問題があります。

2025年1月4日、ESAが「宇宙環境レポート 2025年」を発表しました。この報告では、デブリが指摘されています。

現在、地球の周回軌道上には多数の人工衛星やロケットの破片が高速で飛び交っています。大きさが1cmを超えるものが120万個以上、そのうち10cm以上のものは5万個以上あるとのこと。

Image: ESA

こちらの図は、地球の軌道上で観測されているデブリの数と種類を表わしたもので、2014年から正体不明のデブリの数が増えています。

軌道上に増えたデブリは、今後の有人宇宙飛行の妨げや地上に落下して死傷者を出すおそれなどがあり、2024年には米フロリダ州の住宅の屋根をデブリが突き破ったという出来事がありました。これは、国際宇宙ステーションから放出されたデブリだと考えられています。

デブリ同士の衝突でゴミはさらに増加

Image: ESA

宇宙ゴミが自然に大気圏に再突入して燃えつきるというのは聞いたことがあります。が、問題は再突入では処分が追いつかないほどデブリが増加しているということ。

その原因となるのが「ケスラーシンドローム」と呼ばれる現象です。

追加の打ち上げがなくても、デブリ同士が衝突することで大量の破片が生じ、ゴミが連鎖的に増えていくことをいいます。衝突によって増えた破片がさらに衝突してまた破片となり…ゴミは倍々ゲームで増えていくというわけ。これまでの傾向を将来に当てはめると、壊滅的な衝突の数は大幅に増加していくそうです。

ESAは「宇宙の持続可能性」を守るため、デブリの発生防止と積極的な除去の必要性を強調しています。無限の存在である宇宙に向かって「持続可能性を守る」はちょっと図々しい感じがありますけど、より厳格な国際基準の採用が急がれます。

Source: ESA

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